インフルエンザって?  普通の風邪は、のどが痛む、鼻汁が出る、くしゃみや咳が出るなど症状が中心で発熱もあまり高くなく、重症化することはめったにありません。これに対しインフルエンザでは、39℃以上の発熱、頭痛、関節痛筋肉痛など全身の症状が強いのが特徴で、気管支炎、肺炎などを続発し、重症化することも少なくありません。また、インフルエンザは流行が始まると、短期間に小児から高齢者まで膨大な数の人を巻き込むという点でも普通のかぜとは異なります。小児の脳炎・脳症高齢者の肺炎などで死亡する方が毎年の様に報道されるのは、ご存じの通りです。

インフルエンザの予防はワクチンです。 インフルエンザワクチンの予防効果は決して100%ではありませんが、60%〜80%あると言われています。また、インフルエンザにかかってしまった場合でも、ワクチンを接種している人は症状は軽くてすみます。インフルエンザワクチンの免疫をつけるためには2週間程度かかりますから、新聞やテレビでインフルエンザの流行が報道されてから、ワクチンを注射しても遅い場合が多いと考えてください。インフルエンザワクチンはもっとも副作用の少ないワクチンですが、接種部位の腫れ、かゆみなどの局所反応が時々見られます。また、まれに発熱、頭痛、倦怠感などの全身症状がみられることがあります。

ワクチンは何回受ければいいの?  65歳以上の高齢者に対しては1回の接種でも十分効果があるとする研究結果が得られており、1回接種でよいと考えられます。13歳以上64歳以下の方でも、近年確実にインフルエンザに罹患していたり、昨年インフルエンザの予防接種を受けている方は、1回接種でも追加免疫の効果で十分な免疫が得られると考えられますが、この点に関しては国内での十分な調査研究はまだなされておりません。またインフルエンザウイルスの変異が大きくみられたような場合には、2回接種が必要となります。13歳未満では従来通り2回の接種が必要です。
インフルエンザにかかってしまったら?  これまではインフルエンザと普通の風邪を正確に区別するための診断に3〜5日を要していました。ですから、症状、経過などからインフルエンザの疑いが強いなどと診断したり、インフルエンザと診断された頃には、患者さんはもう治っていたということが多々ありました。また、インフルエンザウイルスそのものをやっつける薬もありませんでした。したがって、安静を保ち、体力の回復を待つことが最善の治療でした。

へGO!