インフルエンザ医療の進歩 インフルエンザの診断・治療はここ数年で劇的に進歩しました。まず、クリニックの外来の簡単な検査で、迅速にインフルエンザと正確に診断する事ができるようになりました。これはどの医療機関でもできるわけではありませんが、のどを綿棒で擦り、その中のインフルエンザウイルスの有無を調べるものです。これにより、その場で15分ほどでインフルエンザかどうかの診断が可能になりました。さらに、2001年からA型、B型どちらのインフルエンザウイルスであるかの判別も行えるようになりました。

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インフルエンザの治療 では、なぜインフルエンザの早期診断や、インフルエンザウイルスのA型、B型を区別することが、大切なのでしょうか?

 A型インフルエンザに対しては、
シンメトレルという特効薬が使えるようになり、A型インフルエンザという診断が間違いない場合(検査で陽性)には効果は抜群で、多くの場合、高熱や主要症状が急速に軽快します。この薬は、体内でインフルエンザウイルスの増殖を抑え、体の外へ排除するのです。また、この薬は安価なことも魅力です。

 さらに、A型、B型両方に有効な
リレンザタミフルという薬が発売になりました。これらの薬はA型、B型に効くわけですが、問題はこの薬が非常に高価なことです。ですから、B型インフルエンザと診断された患者さんに限って使用したいわけです。

 インフルエンザの治療もこれまでの対症療法から、より積極的な根本療法の時代に入ったと言って良いでしょう。厚生労働省のインフルエンザのスローガンは、
「インフルエンザ。かかる前に予防。こじらす前に治療といものです。ですから、インフルエンザを疑ったら早めに医療機関を受診し、早期に治療することが大切です。

最後に  インフルエンザの予防・治療ともに最も大切なことは、『休養』です。ぐっすり眠り、体力を維持することが重要です。うがいや手洗いの励行はもちろんのことですが、バランスの良い食事をとるようにしましょう。特に、タンパク質・ビタミン類(緑黄色野菜・柑橘類)が不足しないようにすることです。入浴後の湯冷めや寝冷えに注意し、入浴後は早く床に入り、暖かくして寝ます。寒気に襲われた時には温かい飲み物を飲みましょう。また、気温差は身体にとって意外とストレスになりますので、こまめに衣服の着脱を行い、外出する際は上着を持ち、暖かくして出かけて下さい。