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今月のテーマ:子どもが熱を出したら |
◆熱が出たら
子どもの体温は一般に大人より高めです。乳児の場合、37.5℃を越えて初めて熱があると思ってよいでしょう。熱の高さにばかり気をとられずに、他の症状をよくみてください。耳をいじくるような動作はありませんか?(中耳炎の心配があります)。咳や鼻水も軽く機嫌も良いようなら薄着にしてすこし様子をみても良いでしょう。決して毛布でくるんだりしないでください! 熱が高いのであれば、濡れタオルで全身をふき、熱を奪うのが効果的です。頭や耳の下を冷やしたり、アイスノンなどをタオルでくるんで両わきを冷やすのも効果があります。でも子供が嫌がるときは無理強いしないでください。
それでも熱が高くつらそうにしていたら、熱さましを使ってあげてください。3歳以下の子どもは、熱さましのために熱が下がりすぎることがありますので、まずは少なめに使ってみてください。効かなければ6時間後くらいにまた使ってもよいですが、1日2〜3回ぐらいまでにしておきましょう。薬はひかえめに、水分は十分に!
咳や鼻水があってもきげんがよく、食欲もあれば心配いりません。入浴もかえって効果があるでしょう(長湯はいけませんが)。ゼイゼイしたり、痰がからんだり、続けて咳がでるようであれば受診しましょう。「きげんがよく食欲もあるけれど、できれば咳や鼻水を少なくしてあげたい」と言うときは、市販のかぜ薬でもよいと思います。しかし、ほとんどの市販薬は少量ですが熱さましが含まれていますのでご注意ください。
いくら元気がよくても、4日目になっても熱が下がらないようなら、医師の指導を受けましょう。また、生後2ヶ月以内の発熱や、基礎疾患のある子供の発熱は、要注意ですので早めに医師の指導を受けることが大切です。
◆熱が出て、発疹が出たら子どもは熱を出して、発疹が出るという病気によくかかります。こうした病気はウイルスによって引き起こされることがほとんどです。ウイルスによる病気は、予防はできるが、自然によくなるのを待つ以外に、これといった治療法がないというのが特徴です。ワクチンによって予防できる病気は、適齢期に接種されることをおすすめいたします。発疹と熱が出る病気には以下のようなものがあります。
・突発性発疹症
主に生後1年以内(多くは5〜8カ月)の乳児がかかります。3日間程高熱が続き、熱が下がる頃に全身に発疹が出現する病気です。生後初めての発熱の6〜8割が突発性発疹症です。熱以外に症状がないので、熱が下がって発疹が出て初めて診断がつきます。
《症状》咳や鼻水などの症状がないのに突然に38〜39℃の高熱を出します。機嫌や食欲が少し悪くなりますが、吐くことはあまりありません。熱は2〜5日(平均3日)続き、熱が下がる頃に顔や胸・腹に発疹がでます。発疹は始めはあせものようなものですが、翌日には赤みがべったりと広がります。48時間後にはほとんど跡を残さずきれいに消えます。耳の後ろや頚のリンパ節が少し腫れます。ひきつけを合併することも少なくありません。潜伏期(感染してから症状の出るまでの期間)は1〜2週間です。
《家庭でできること》熱がある時・下痢をしている時は、水分を多くあげましょう。熱が下がって元気なら発疹があってもお風呂にいれてあげましょう。
・水痘(みずぼうそう)
みずぼうそうウイルスによっておこる伝染病です。学童以下に発症することが多いのですが、成人でもかかっていない場合は発症します。感染力の強いウイルスで、兄弟にはほとんどの場合うつってしまいます。
《症状》潜伏期は2〜3週間です。体に赤い小さな水疱が出て気付くことが多く、1〜2日で全身に広がります。かゆみがあり、熱が出ることもあります。口の中や外陰部にも水疱ができ、痛むことがあります。
《家庭でできること》熱がある間は静かにさせておき、下がったら家の中で遊ばせてもかまいません。熱がなく、かゆみも軽くなれば入浴させてあげてください。全ての発疹がかさぶたになるまで登校(園)できません。ただしかさぶたは自然にとれるまで無理にはがさないように。ワクチンは1歳すぎの希望者に1回接種します(有料ワクチン)。
・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
ムンプス(おたふくかぜ)ウイルスによっておこります。幼児期から学童期に発症することが多いですが、成人におこることもあります。
《症状》潜伏期は2〜3週間です。まず機嫌がわるくなり、どちらかの耳の後か付け根を痛がります。そのうちに頭痛や発熱があり、耳の下後から前にかけてはれてきます。4人に3人は両側がはれます。6〜10日で腫れはおさまり治ります。顎下腺といってアゴの下がはれることもあります。
《家庭でできること》食事は、はれて痛みがひどい時は刺激物をさけてやわらかく消化のよいものを与えて下さい。発熱しているときは水分を十分にあげてください。発熱時は安静にして寝かしておき、熱がさがったら家の中で遊ばせても良いですが、はれのひくまでは他の子と遊ぶのは避けてください(学校伝染病です)。ワクチンは1歳すぎの希望者に1回接種します(有料ワクチン)。
・風疹について
主に小児から思春期にかかる病気ですが、以前にかかっていなければ、大人でもかかります。時に大流行があります。
《症状》発疹は、胸、顔から始まり1日位で全身に広がり、3〜5日でなくなります。かゆみがあります。発疹の出る前後に発熱をすることがありますが、約半数は無熱です。耳の後ろ、後頭部、頚のリンパ節が腫れます。関節の痛みを訴えることもあります。大人はより重症になります。感染してから症状の出るまでの期間は2〜3週間です。
《家庭でできること》食事は普通でかまいません。熱がなく元気がよくても最初の3日間は風呂に入れないで、安静にさせて下さい。関節の痛みは安静にしていると大体3日位で自然に治ります。学校へは発疹が完全に消えてからしか行く事ができません(学校伝染病です)。頭痛・嘔吐があったり、けいれんや意識がおかしい場合、医師に相談しましょう。ワクチンは1歳すぎに1回接種します(勧奨ワクチンですので無料で接種できます)。
・麻疹(はしか)について
かかると大変重症になりやすい病気です。日本でも年間に何十人かが麻疹による肺炎や脳炎で死亡しています。
《症状》潜伏期は10〜12日です。鼻汁、喉の痛み、目ヤニなどのかぜの症状があり、熱が3〜4日間でて、いったん下がりかけ、再び熱が上がると共に発疹がでます。発疹は耳の後ろから始まり、1日で全身に広がります。熱は高く39〜40度が続きます。4〜5日間で発疹も茶色いシミのようになり、熱も下がります。結膜炎も起こりますので、まぶしがります。
《家庭でできること》寒い季節は部屋を暖かくして、暑い季節は風通しのよい部屋で涼しくさせて、静かにねかせておきます。熱のあるときは、水枕や氷枕で冷やしてあげてください。水分は十分に与え(スポーツ飲料もよいでしょう)、食べ物は消化の良いものをあたえて下さい。熱が下がって3日経過したら登校(園)可能です。ワクチンは1歳すぎに1回接種します(勧奨ワクチンですので無料で接種できます)。
◆熱が出て、ひきつけをおこしたら(熱性けいれんについて)お子さんが、突然手足にものすごい力を入れてぴくつかせ、人間とは思えぬ目付きをし、呼びかけにも答えない。さらに、抱きかかえると、火がついたように体が熱いとなれば、誰でもあわてたくなります。しかし...。
・まず落ち着いてください
・そして、時間を計ってください(5分以内でおさまるはずです)
・周囲には危険な物はありませんか?
・舌を咬むことはありません。
・もし吐いたら喉に詰まらせないように注意してください
・ひきつけが落ち着いてきたら必ず体温を測ってください
20人に1人の子供はけいれんをおこします。普通の熱性けいれんであれば、あわてて病院に行く必要はありません。熱を伴うひきつけより、平熱で起こったひきつけの方が、事態は深刻だと認識して下さい。以下に述べる重いひきつけの場合は急いで受診する必要があります。
・けいれんが10分以上つづく場合
・けいれんを繰り返す場合
・頭を打ったとか意識障害がある場合
・けいれんのない時にも吐く場合(2000年7月)
◆◆生活習慣病と市民ミニドック◆◆
狛江市には、生活習慣病の早期発見を目的とした「ミニドック」という制度があるのをご存知でしょうか? この「ミニドック」は狛江市に居住する35歳以上の男性、30歳以上の女性ならだれでも年に1度無料で受診することができます。「こまえクリニック」ではこの「ミニドック」を狛江市民の健康増進のために積極的に実施したいと考えています。この検査を受けるために市役所や医療機関へ事前に申し込む必要はありません(健康保険証も必要ありません)。また、この「ミニドック」と、あいとぴあセンターで受診できる集団ガン検診と併用すれば、より確かな健康管理がおこなえます。
お問い合わせ : hojo@koma-cli.jp →mail