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今月のテーマ:健康診断を受けましょう |
皆さんは健康診断を受けていますか?「自分はどこも悪くないから」、「何か異常が見つかると怖いから」などの理由で受けない方も少なくないかと思いますが、例えば「狛江市民ミニドック」の場合、年に一度無料で受診できるわけですから、是非受けることをおすすめします。自覚症状のない高血圧や糖尿病などの生活習慣病がみつかることがあります。これらの疾患は自覚症状がなくても、合併症は進行しますので、健診などの機会に見つかれば不幸中の幸いと考えましょう。できれば毎年同じ月に受診するようにしたいものです。
ここでは、「狛江市民ミニドック」を例に説明します。
「問診」:自覚症状やこれまでにかかった(現在かかっている)病気や家族歴をたずねます。糖尿病やある種の肝臓病は家族性に発症することがあります。アルコール歴や喫煙歴も重要な情報です。
「身長と体重」:この2項目は生まれた時から、高校を卒業するまでは、頻繁に測定するのですが、社会に出るとその機会をなくす人が少なくありません。この2項目から標準体重を計算できますが、それを大きくこえている人は要注意です。肥満は生活習慣病を育てる肥料のようなものだからです。
「血圧」:一般的に年齢とともに血圧は高くなります。一回の測定で即異常とはいえませんが、最高血圧で160mmHg、最低血圧で90mmHgを常時越えている場合には治療が必要ですので、高かった場合は医療機関で再検査を受けて下さい。血圧が高い状態を放置しておくと、いろいろな臓器の障害が進行します。これが怖いのです。
「尿検査」:蛋白・糖・潜血・ウロビリノーゲンの4項目を調べます。糖が(+)の場合、糖尿病の疑いがあります。蛋白・潜血が陽性の場合、多くは「無症候性血尿および蛋白尿」といって特に治療のいらないものですが、確認が必要です。腎臓癌・膀胱癌などが潜血(+)をきっかけに見つかることがあるからです。ウロビリノーゲンは肝機能障害などで上昇しますが、注意点は(±)が正常だということです。いずれにしても4項目のいずれかに(+)以上の異常がみられたら医療機関を受診して下さい。
「脂質検査」:総コレステロール(TC)、HDLコレステロール(善玉コレステロール)、中性脂肪(TG)の3つが調べられます。このうち中性脂肪は食事の影響を相当受けます。ですから、12時間以上空腹の状態で測定したのでなければ、その測定値はほとんど意味を持たなくなってしまいます。 さて、この3つの値の評価ですが、総コレステロールが220mg/dl以上なら医師に相談しましょう。LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の値は
TC−(HDL+TG/5)
の式で求めることができます。もしLDLコレステロール値が150mg/dlを越えていたら要治療です。但し中性脂肪が400mg/dlを越えた場合はこの式はつかえません。
「肝機能検査」:GOTとGPT、γGTPを調べます。これまでに肝炎にかかったことがない人でこれらの数字に異常値が出た場合、一番考えられるのは脂肪肝です。これは、肝臓に脂肪がたまりそのために肝臓の細胞があっぷあっぷしている状態です。通常はGPTの方がGOTよりも高くなっているはずです。アルコールが関係している時にはγGTPが高値になります。いずれにしても一度肝臓の超音波検査を受けることをおすすめします。脂肪肝もほおっておけば生活習慣病の温床になる可能性がありますので、症状がないからといって甘くみてはいけません。
「糖尿病検査」:血糖値、尿糖とHbA1cを調べます。血糖の値が空腹時で110mg/dl、食後などの随時血糖で200mg/dlを越えていたら糖尿病の可能性があります。また、尿検査で糖が(+)も異常です。HbA1cは過去1ヶ月くらいの血糖の状態を反映する糖尿病の指標です。この値が5.8%以上の時は糖尿病が疑われます。糖尿病も早いうちは自覚症状がありませんから、これらの検査で異常値がみられたら精密検査が必要です。必ず、医師に相談しましょう。
「腎機能検査」:クレアチニン、BUN、尿酸が測定されます。クレアチニンの値は滅多に異常値を示しませんので異常値の場合精密検査が必要です。尿酸値はお酒がすきな人、肉食中心の人で高値を示します。尿酸値が高い状態が続くと、痛風を引き起こします。
「貧血検査」:この検査では、ヘモグロビン量に注目して下さい。この値が12g/dl以上あれば問題ありません。健診では、正常値がきめられており、その範囲をはずれた場合は異常とされてしまいますが、この正常値をはずれたものすべてが異常と言うわけではありません。12g/dl以下の場合は、まず鉄欠乏性貧血が疑われます。体には約1年分の鉄が蓄えとして備わっていますが、貧血になった場合はこの蓄えがなくなっているわけですので、鉄を補給する必要があります。一旦貧血になってしまうと、食事からとれる鉄の量ではたりませんので、鉄剤を内服する必要があります。
以上、簡単に健診結果の見方について解説してみました。健診で異常を指摘された時や、結果に疑問がある時は、検査結果を持参して医師に相談しましょう。せっかくの機会ですから有効に活用してください。
◆インフルエンザワクチンの受付を始めました
インフルエンザワクチンの受付を10月2日よりはじめました(実施は10月中旬からになります)。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスの感染によって起こる急性の呼吸器感染症です。突然の発熱、頭痛、全身各部、特に関節の痛み、全身倦怠感や脱力感を主な症状として発症し、鼻水、鼻づまりなどの呼吸器症状が出現するようになります。また全身症状も比較的重く、発熱は40度近くになることがあります。
インフルエンザの予防にはワクチンが有効であることが、最近強調されるようになりました。また、ワクチンが高齢者により有効性が高いことがはっきりしてきました。インフルエンザワクチンの予防効果は決して100%ではありませんが、かかってしまった場合でも、ワクチンを接種している人は症状は軽くてすみます。昨年はワクチンが全国的に不足し、すべての方にワクチンが行き渡らないという事態が生じ、御迷惑をおかけしました。今年は当クリニックでもワクチンを十分に準備し、インフルエンザにそなえたいと考えています。
インフルエンザワクチンの接種費用は健康保険が効きません。「こまえクリニック」では1回の接種料金を3,500円としています(通常は2回接種ですが、1回のみの接種も可能となりました)。
以下の方には、ワクチンをおすすめいたします。
・65歳以上の方
・高齢者と接する機会の多い方
・幼稚(保育)園児
・慢性の基礎疾患のある方
・受験生とその家族
・気管支喘息のお子さん(2000年10月)
◆◆生活習慣病と市民ミニドック◆◆
狛江市には、生活習慣病の早期発見を目的とした「ミニドック」という制度があるのをご存知でしょうか? この「ミニドック」は狛江市に居住する35歳以上の男性、30歳以上の女性ならだれでも年に1度無料で受診することができます。「こまえクリニック」ではこの「ミニドック」を狛江市民の健康増進のために積極的に実施したいと考えています。この検査を受けるために市役所や医療機関へ事前に申し込む必要はありません(健康保険証も必要ありません)。また、この「ミニドック」と、あいとぴあセンターで受診できる集団ガン検診と併用すれば、より確かな健康管理がおこなえます。
お問い合わせ : hojo@koma-cli.jp →mail
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1999年11月号 ●生活習慣病を理解しましょう 1999年12月号 ●インフルエンザの予防と治療について 2000年01月号 ●花粉症などアレルギーで起こる病気について 2000年02月号 ●かぜのくすりの正しい知識を持ちましょう 2000年03月号 ●スギ花粉症2000年対策 2000年04月号 ●糖尿病大丈夫ですか? 2000年05月号 ●女性とホルモンと病気 2000年06月号 ●食中毒の予防について 2000年07月号 ●子どもが熱を出したら 2000年08月号 ●高脂血症について 2000年09月号 ●高齢者の病気の特徴と骨折について