ニル・バイ・マウス
1997年
■監督■ゲイリー･オールドマン
■製作■リュック・ベッソン
■脚本■ゲイリー・オールドマン
■音楽■エリック・クラプトン

■キャスト■
レイ・ウィンストン
キャシー・パーク
チャーリー・クリード=マイルス
ライラ・モース
エドナ・ドール

公式サイト

ゲイリーの初監督作品。ロンドンの下町の労働階級の人々を描いた半自伝的作品。
ゲイリーはこの作品に私財を投じて、自分の自由に作品を作り、「この映画は４人に見てもらえばいい。
これを棚にしまって、２年おきにホコリを払い、ふたりの友達に見せる。」と
語っていたのに、カンヌ映画祭で主演女優賞を受賞。英国アカデミー賞では脚本賞と作品賞を受賞。と
ゲイリー自身も驚くような結果となった。

しかし、「ハリーポッターとアズカバンの囚人」の頃のインタビューで、再び映画を撮りますか？という質問には
『3本の脚本を書いて、作ろうと挑戦したんだけど、産業界は変わってしまったんだ。
ニルバイマウスの後にビジネスは変わってしまった。海外財政は変わってしまった。
日本人との信頼関係を持ってたが彼らの経済は破産してしまった。
もう一度監督する気はあるけれど、それは自分の方法のもとでだ。始めるのはますます難しくなっている。
本当の意味でのインデペンデント映画なんて今ではもう存在しないんだよ。昔なら外国売り上げで確かな額の
予算を手に入れられたけど、今は皆市場向きの売り物になる映画が欲しいのさ。
スタジオはこう言ったよ。【あなたがもしキャストの一人になるなら、我々はお金を出すんだけど】』

昔のように自分の方法で映画を作ることが出来る環境ではないことを語っています。

"The studios say, We'll give you the money if you cast this person in it.' My feeling is -if I'm going to maike a piece of shit, let it be your piece of shit."
来日して「シネマ通信」に出演