ねここねた
その1 妖怪?
昔から日本では、ネコが50年を経ると尾が分かれ、霊力を身につけて「猫又」になると言われています。
それを妖怪と捉えたり、家の護り神となると考えたり、解釈はいろいろあります。
この「尾が分かれる」という言い伝えは、ネコが非常な老齢に達すると背の皮がむけて尾の方へと垂れ下がり、
尾が増えた、または、尾が分かれて見えることが元になっているそうです。
日本では、「3年、または13年飼った古猫は化ける」、とか「1貫、もしくは2貫を超すと化ける」などと言われ、
付喪神(つくも-がみ)になるからと考えられているからだそうです。
『鍋島の猫騒動』を始め、『有馬の猫騒動』などの講談で語られる化け猫、
山中で狩人の飼い猫が主人の命を狙う『猫と茶釜のふた』や、
鍛治屋の飼い猫が老婆になりすまし、夜になると山中で旅人を喰い殺す『鍛治屋の婆』、
歌い踊る姿を飼い主に目撃されてしまう『猫のおどり』、
盗みを見つけられて殺されたネコが自分の死骸から毒カボチャを生じて怨みを果たそうとする『猫と南瓜』などは、
こういった付喪神となったネコの話なのだそうです。
ほかにも日本では「招き猫」に代表されるように、ネコには特別な力が具わっている生き物として考え、
人の側から願い事をするという習俗があります。これらも民俗としては同根、もしくは類似したものと考えられています。
各地に伝わる妖怪には、代表的なものとして
・ 死者に猫が憑く(岐阜県)
・ 死者に猫が憑く(佐賀県)
などがあります。