あ
◎餓鬼泪音真品

ほらほら
聞こえるかい?
済し崩しで笑い掛ける
自分の醜い涎の垂れる音が

まるで世界や真理を
悟ったふりした野良猫の
背中なんか撫でているから
何処にでも売っているような
安い自負心に惑わされる

ほらほら
聞こえてくるだろう?
意味の無い見栄と知識を
ひけらかす道化師の高笑いが

何か大切なもの
見失ってはいませんか?
何か大切なもの
知らずに捨てていませんか?

ほらほら
聞こえるかい?
自分の内側から崩れ始める
垢が剥がれる爆音が

ほらほら
聞こえるかい?
その音が止んだ先に
痩せ細り寒さに震える
自分の貧相な体を
自分で抱き締めるしかない
小さな餓鬼が零す
泪の音が

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