沸沸と言葉が砕けるから
私は静かに心を燃やす
飄々と言葉が裏返るから
私は舶来の洋酒を淡々と傾ける
生命と世界の境界線
揺れる言葉に手を翳し
消える事ない熱情で
何時までも温める
命とは何か?
そう問い掛けながら
私の影は今日も涅槃に飛んで
いぢらしい程に
先人の言葉の化石を
掻き集めている
爛々と言葉が泣き喚くから
私は今日も戸惑い
炯炯と言葉が責めるから
私は何時も踊り狂う
擬音にも似た感情と
放物線に似たトキメキの狭間
揺れ動く炎を囲った蝋燭の様に
楽観する今日を眺めながら
襤褸襤褸の賢者に
問い掛ける
私とは何か?
命とは何か?
魂とは何か?
世界や魂よりも先に
今 私が何かを感じて
何かに投げた白い槍
(または何かに添えた赤い華)
言葉の湾曲で包む
言葉が今日も語り掛けるから
私は徐に心を崩す