◎固体と液体の心情

ぬめっていく
何処までも

心の奥の奥の奥
魂の底の底の底
私の裏の裏の裏

何かが蠢く柔い場所
気付かず滑る
液体と固体の
中間感覚

欠けて行く
人としての感情に
訴えて募る平穏な激情

ぬめっていく
何処までも

何処までも

ただ抑えられなくて
今日も凝固できなくて
時間が刻む針の音に
狂い落ちた汗の音さえ
何か責められている気がして

ぬめっていく
何処までも
ぬめっていく
何処までも

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