錬成された虚言癖。
切磋琢磨する脳漿の中の楽園。
狂い出した言語に敬礼。
遍く春先の権化。
俄かに爛れた本能は寒い。
切り出した木っ端が眷族で
小生の凪は強く脆く。
口から飛び出した愛憎よりも世界の恐慌は震え出した。
目を激しく打ち付けながら答えの見えない世界は
筒卵の中で激しく育ち始める。
真しやかに囁き出した法律が笑う。
切り刻まれた愛想が発芽。
答えなんて求めても始まらない礼儀。
これが我等の世界だと気付くべきだ。
植物的思想の中で動物的思想ははにかむ。
信じていないのはお前の中で狂えないから。
宥め空かした沐浴毒蛾。
森林の嘆きに呼応する科学と言う名の呪詛。
三半規管は考える人を抱いた。
これが世界と吹聴する世界。
見目麗しく乱打した太鼓が破けて
強要しか愛せない歴史学者に侮蔑の愛を。
竜が空を翔けるのが不思議ならば
人間が眠りを欲するのは何故かを理論的に抽出してみるしかない。
笑いながら感じるはずの眉唾に接吻。
いとしめやかに涕けよ紫大根。
亀裂が生じた越権行為の王国。
今そこにある砂上の楼閣。
繰り出した印篭は旅に出て戻らない。
思考回路の猥褻の中で卑怯なほど目隠しをする我等。
生きているのなら笑えそして怒号せよ。
駆逐されていく本能。
肥えて行くばかりの電波時計。
こんな世界で笑うのは何故?
爆裂した本音はいつだって黄色い吹雪の中で自殺。
突き付けられた貞操が
裏では華開く菩薩の手淫。
落胆の答えばかり欲する星犬の呟き。
お前に問いたいのは命の揺らぎ。
確立されていく語彙の遊具。
消えかける正常な言い訳。
刹那で生まれ変わる胎動する輪廻。
さぁ 夢の始まりです と喚くばかりの現実に今日も背を丸めて
涕き喚くくらいならどうして鼻息吹かすだけで
死を招こうとするのか?
順番待ちの死体の戯言に惑わされる漆塗りの裁判官。
気違いだと思った十羅刹女の煩悩の未練。
意味を求めず感覚に溺れよ。
口火を切ったのは酔った猫の回虫。
世界の陰部に飛込めないのなら
今にして思うとそれはただの他人の評価の宴。
生きろと叫んだのは昨日の己。
燃え出した新年に忠実に騙されろ。
人間らしくと願う前に人間の何をお前は見てきたのだ?
準備ばかりに汗かき精を出して何が真っ当か?
問え!
今ここで問え!
生ある事に疑念ばかり持つ不埒な我等の
寝床が何処にあるのかと本心の底に隠した
哀れな我等の惰性に向って。
問え!
今ここで問え!
言語の議論に堕落した舞いを
感じる前に!