輪郭がぼやけていく
些細な風で崩れていく
止めど無く流動的な
私の心情
今日も賑やかに
悲しい色が目立つ街の中で
独り肩を抱きしめ
震える感情
戸惑うならば大袈裟に
消え去るならば仰々しく
そう思いながら
出来る事と言えば
例えば薄暗い部屋の中で
狂言騒音掻き鳴らす事
体内に流し込む
酒の苦さに酔い痴れて
誰かが零した愛を眺めては
宛てもなく投げ出した
指先の空間に捜し求める
幸せは儚くて
瞼に貯まる妄想ばかりが
あまりにも綺麗過ぎるから
見せない願望 隠す切望
どれもこれもどこか
幼染みて
何かがぼやけていく
(それは未来だなんて認めたくなくて)
些細な風に崩れていく
(それは私だなんて認めたくなくて)
抗いながらもくすむ魂に
添える思いはただ一つ
希望だけは捨て去るなと
御為ごかしの慰めよ