詩と絵
◆雫様◆
如月八雲 作 「乳呑児連環」 より 雫様の絵
雫様がとても気に入ってくださった「乳呑児連環」を墨で絵にして頂きました。
「この詩が番号によって管理され自己内面詩の中にどうしても埋もれさせたくなかったんです。」
と雫様が心からこの詩を愛でて頂き、コラボと言う形で留めたいと言う熱望が、優しくもひしひしと伝わる素敵な作品です
如月の思い描いていた優しい響きが墨と絵によって新たな息吹を吹き込んで頂きました。
本当に心から嬉しく思っています。そして、ありがとうございました。
なお、恥ずかしいですが雫様の絵の原案になっている如月の詩を下記に載せさせて頂きましたので
雫様の絵と如月の拙い詩を見比べるのもまた一興だと思います。
甘い甘い乳白色に
包まれ 抱かれ
何も知らない
柔らかさと全てに微笑む
命の開眼 知識の目覚め
許される全ての
優しい子守り歌
未来を託す 夢託す
愛を教えて 泪の意味を教え
掛け値ない柔和な甘声と共に
愛情は今日も
恭しく注がれて
朝日が昇り 夕闇が迫り
日々日々育つ
その眼差しに喜びを産み
声を出せば喜びを産み
歩き出しても喜びを産む
それが全てな懐柔の時
私達はそこから生まれ
そこで育ち そこを目指して
魂を焦がしてく
戻るべきは母の乳房の様な
柔らかい世界
抱いて抱かれて
弾けて飛んで
全てが乳白の
御伽草子で流れてく
乳呑児の様に
純白な魂を求めて
今日も母の乳房の様な
世界を探してる
還る場所は
全てが優しいうちに眠りに就ける
あの白い世界
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