甘い甘い乳白色に
包まれ 抱かれ
何も知らない
柔らかさと全てに微笑む
命の開眼 知識の目覚め
許される全ての
優しい子守り歌
未来を託す 夢託す
愛を教えて 泪の意味を教え
掛け値ない柔和な甘声と共に
愛情は今日も
恭しく注がれて
朝日が昇り 夕闇が迫り
日々日々育つ
その眼差しに喜びを産み
声を出せば喜びを産み
歩き出しても喜びを産む
それが全てな懐柔の時
私達はそこから生まれ
そこで育ち そこを目指して
魂を焦がしてく
戻るべきは母の乳房の様な
柔らかい世界
抱いて抱かれて
弾けて飛んで
全てが乳白の
御伽草子で流れてく
乳呑児の様に
純白な魂を求めて
今日も母の乳房の様な
世界を探してる
還る場所は
全てが優しいうちに眠りに就ける
あの白い世界
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