命を震わすはずの
言葉を捜して
創っては壊し
壊しては創り
賽の河原の赤ん子が
石を積み上げ壊すよに
気まぐれで創ったり
真剣に詠んでみたり
平安時代の貴族達の
煌びやかな謳遊びを興じるように
見つからないのは
(たぶん輪廻を百億繰り返しても)
渇望が潤わないから
(抜け出せない迷宮の始まり)
名も無き詩人が言う
詩の化け物になりたいんだ
体中に詩を書き巻くって詩の化け物になり
言葉を操りたいんだ と
終わり無き旅の中
腐るほどの言葉を用いて
自己証明と自己満足を
精密機械の如くに
繰り返し
私は 詩の化け物になれるのだろうか
飽くなき探求と
深淵にも似た挫折の狭間で
創っては壊し
壊しては創り
(無間地獄の思慮深い輪廻の真似事)
気まぐれで創ったり
真剣に詠んでみたり
(酒の悪戯にも似て快楽の王道)
命を震わすはずの
言葉を捜して
詩の化け物に 私は
なれるのだろうか
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