◎骨炎

     白々と燃える骨
      (それは私の骨)
     私は私の朽ち果てた骨を見て
     にやりと涕いた

     全ては螺旋に描いた
     狂気な夢

     誰も愛せない私は
     私の泪が赤だったりするところの
     心の破綻に気付いていた

     骨が笑う
     世界が闇の内で
     溶けていく
     中で

     女の乳房と二の腕を恋しく
     墓場で泪を掘りたがる
     狂気 (それが私の心)
     それはよく そう呼ばれている
     それが私だと気付く

     燃える骨
     白々と
     朽ち果ててゆく骨
     私はにやりと涕いた

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