◎深夜の電話
030 2004/05/30
ピッピロピロピロプッペケペケペケ〜〜〜〜♪(※一応着信音のつもり^^;)
今年の一月頃、深夜にケータイが鳴ったんだ。まぁ知人か友人かそこらへんだろうと思い無視を決め込もうかと思ったが、そういうのが苦手な俺。だから眠い目こすりながら電話に出たんだ。
時間は3時ちょい過ぎ。
「えぐえぐ;;なんでもするから〜ひっくひっく;;もうあんただけしか見えへんからぁ〜;;」
ん?なんじゃなんじゃ(汗)?ってか声からして知らないし関西系…しかも泣きながら……。寝惚けた頭をむりくりに起動させる。我がCPU(100ヘルツ)はなかなか温まらない。誰だ?誰だ?誰だ?声にならない疑問符を飛ばしまくるうちに、ぼやけた視界も少しずつはっきりし始め、我がハードディスク(5キロバイト)も回転数が平常時に戻り、我がメモリー(1キロバイト)も少しずつ情報を集められるようになってきた(苦笑)。
電話の声による情報と関西弁の情報を吟味し記憶容量全てに検索をかけた結果…。
該当者なし。
ってかあんた誰?と俺が聞きたくなったが、何やら鳴咽混じりに訴えかけてくる。
「もうほんまに、我が侭言わへんからぁ〜〜〜しくしくしく…えぐえぐ」
参ったな…知らない間に俺は誰かを泣かしていたのか…しかも関西で^^;罪な……いや、そうじゃなくてそうじゃなくて(苦笑)>あ!ナルシストなんていうな〜〜〜(超苦笑)
ただ、泣き声を聞くと、どうもすぐ我が頭脳PCは簡単にフリーズしてしまう(苦笑)。そしてほっておけなくなるんだ^^;よく周りの友達に、お前は甘ちゃん小僧だ!と怒られるんだが…。だから間違え電話だよと伝えガチャンッてやるのは、なーんかいやだし、時間も時間、その日は会社もあるし…けど気になるしって、、う〜〜ん。時間の狭間に吸い込まれていく(なんのこっちゃ)その時である。
「お願い○○君、うちを捨てないで。。。。」
お!名前が違うと言えるじゃないか!以下会話、交互なので解ると思われるので名前入れない。
「あの〜私○○○というものですが。。。」
「え?○○君じゃないの?」
「ええ、残念ながら^^;番号あってます?」
「実は携帯落壊れてしまって…。090−××××−△○△△ってかけたんやけど…」
「090−××××−△○□△なんだけど」
「え?(しばしの沈黙…)」
「まぁそれだけ急いでかけていたわけなんだね。しかし数字が一つ違うだけだったなんて、
これも何かの縁だし、良かったら話し聞こうか?」
「ええの?こんな時間なんに?」
「目が覚めたし寝付き悪いし、疑問持ったままじゃなんかこそばゆい^^」
「ありがと;;あんなぁ、うち○○君が大好きなんよ。で、早く結婚したくて
今お水やってるんよ」
「ふんふん。ってかこの時間だからそうだと思った^^;俺も何人か知り合いおるし。」
「あら^^。で、なんとかなぁ、そのお店で1位になってたんやけど、ほら
売れると客と飯とか食わなあかんやん?時間外に…。」
「らしいねぇ。俺はやったことないけど」
「でな、彼氏にそれ見られて、キレられて、別れ言われたんよ…えぐえぐ…;;」
「ほらほら泣くんじゃないよ。大丈夫、男と言うのはちょっとした事でヤキモチ妬く
生き物さ、ちゃんと話せば解るって。ね?」
「うん、ひっくひっく;;おおきに…。うちわぁ、うちわぁ何も要らないからぁ
○○君だけいれば、他なにもいらないから〜〜〜〜;;;;;;;;」
(あいや〜、、、まいったなぁ^^;落ち着いてきたのに…しかし、お水って
大変なんだなぁ…。ってか彼氏もいろいろ我慢していたんだろうなぁ〜
>彼氏解るぞ、その気持ち^^;>なぜに?>さぁ〜〜〜www)
「大丈夫だよ、とりあえず彼氏さんに電話してご覧。貴女の素直な気持ちと
その声を聞けば彼氏も思いとどまるかもしれないしさ。
正直な気持ちを伝えるんだよ?」
「うん…うん…わかった…知らない人なのに、、、ほんまにおおきに…」
「いえいえ。辛い時は誰かに話し聞いてもらって頭と心を整理するのが一番だしw」
「うん、なんかちゃんと伝えられそうな気がしてきたわぁ〜。ほんとにありがとう。」
「ほいよ〜。そいじゃガンバだよ。じゃぁおやすみぃ〜〜」
「うん、ほんまにごめんねぇ。おやすみぃ〜〜」
我ながら知らん人と40分くらい話してしまった(苦笑)←あほな人w
しかしこの後、この子と彼氏がどうなったのは全然見当も付かない。着信履歴も消えてしまったし。それに番号を控えていたとしても電話をしないだろう、俺は。
何故かって?結末を知らないほうがハッピーエンドでいつまでも明るい気分でいられるじゃん?ま、自己中な考えなんだけどね。世知辛い世の中だし、少しはいい夢を見たいさ。
そうそう、深夜の電話は、本当に不思議な会話が多い。急に怒鳴られた事もあったなぁ…もちろん、人違い^^;奥さん〜〜〜ハァハァってされた事もあったなぁ…俺、旦那になれても奥さんにはなれないなぁ…ま、その話しはいずれまたどこかで。
話し聞いてくれてありがとな。どこかの知らない優しいお方よ。じゃぁねぇん〜〜〜。
ガチャ、ぷーぷーぷー。