◎コンクリート

046 2004/07/07

 本来だったら予告していた通り「怖い話」を書く所なのだが、どうしても普段の雑文として書きたい事があったので書かせてもらうよ。この題名でピンと来る人もいれば来ない人もいるかもしれない。
 これね、…昭和六十三年に起きた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」のこと

 余りにも残忍でかつ冷酷で、ありえないと私は事件の内容を知って驚愕した。詳しく書く気にはなれないので知りたい人は自分で検索して。どうしても事件の内容を深く知りたければメール飛ばして。もっとも忠実に事件の内容を記したサイトのURLを送ります。ただしそれを読んで精神に異常を来したり、これからの生活に悪影響を及ぼしても一切責任は取らないよ、いやまじで。それだけ醜悪な事件だと言う事。
 でもとりあえず掻い摘んで軽くふれとく。
 数人の男が通りすがりの高校3年生を拉致し41日間に及ぶ、強姦・輪姦・暴行・肉体破壊・恐怖・絶望・畜生的扱い、そして殺害・コンクリート詰めによる死体遺棄。。。まれに見る残虐で鬼畜な事件。

 心から被害者の方の冥福、お祈りいたしております。

 私は思う。女は男の性玩具ですか?男は女を蹂躪しても良い生き物なのですか?

 確かに性を売り物にしている女性が多いのは事実だよね。致し方ない状況でその世界に足を踏み入れる者、ただ快楽を追求する者、金のために喜んで脱ぐ者、とりあえずそんな人達は置いといても、余りある事件だった。

 一般市民である女性を唯の物のような扱いをし、解放する来なく命を奪い取った者達は当時未成年。。。ゆえに、少年院に送られた。しかしそれはきっと彼等にとって塀の中で過ごしていたにしか過ぎない事実だったのかもしれない。反対にハクが付いたと喜んだだけだったのかもしれない。それを表す様な事件が今週また繰り返された。

 あまりテレビでも新聞でも大々的に取り上げられなかったから知らない人も多いかもしれない。コンクリート事件の加害者の一人が刑期を終えてこんな事件を起こした。
『知り合いの男性(二七)に因縁をつけ、顔や足に殴るけるなどの暴行を加えたうえ、金属バットで脅迫。車のトランクに押し込み、約四十分車を走らせた後、埼玉県三郷市内のスナックで「おれの女を知っているだろう。どこへやった」などとして約四時間監禁し、殴るけるの暴行を加え、男性に全治十日のけがを負わせた疑い。容疑を認めており、調べに対して「ちょっとやりすぎた」と話している。』

 彼等にはすでに正常な倫理観も理性ももはやあの事件以前からないのだろう。
 「ちょっとやりすぎた」程度にしか思っていないのは、この一言で伺える。
 つまりコンクリート事件の被害者である彼女の死は彼等に罪の意識を与える事も無く、何も訴えかける事ができなかったのだ…。

 私は思う。歴史は繰り返されるのか?人間には進歩が無いのか?彼等は人間なのか?

 なぜ私が今回この事件を取り上げたのか?それは、友達が数名、過去に被害を受けた事があり今回の事件で記憶が蘇ったから。
 彼女達言う。心の傷は何があっても消えない。でもその傷に負けたくはない。と。凛とした顔で言っていた。今は笑顔が少しずつ戻ってきている。
 私はそう聞く度に胸が痛く、男として情けなく、泣いてしまう。今回の事件にどうしても心が引っかかり、書かずにはいれなかった。でもこれは私怨であり独り善がりな意見でしかない雑文なんだけどね…。

 そして彼等にとって拉致や暴行や強姦はすでに「ちょっとやりすぎた」程度であり、バレなければ何やって良いと言う観念でいた事。その事がとても許せなかった。
 強姦罪は死刑。正直私はそう願いたい。

 けどさらに、なんて情けない事をしてくれたのだろうと言う事があった。あのコンクリート事件を映画化したという事…しかもペーペーの駆け出しの監督。試写会に行った方のサイトで知ったのだが、ただ事件の概要をオブラートで包み、しかし性描写はグロいほど忠実だったそうな…。さらには加害者の視点でしか作っていないのではないか?と疑いたくなるような心情場面…。何かを訴える力も無く、何の為に作ったのも解らない映画だったそうな。

 どこかが狂ってる。何かが狂ってる…ゆえに、私は問う。
 快楽のみの追求で何を得たいのか?何になるのか?
 世の強姦魔、いや、獣達よ、もう一度、女性とは自分にとって何のか考えてみて欲しい。
 あんたらを生んだ母は、あんたらが快楽のために犯している女性の仲間でもあるんだよ。

 最後に。綺麗事を言いたくはないので要らない文章かもしれないけど、追記。
 一応、私も男だからそれなりに性欲もあるし、(恋人がいれば)SEXもする。それはお互いの気持ちの確認やコミュニケーション方法の一つで秘密で大切な行為だと私は思うから。

 だからこそ私は相手を無視するようなそんな性犯罪を心から許せない。
 ってか全然纏まっていない今回の雑文だな。ごめんなさい。以上。

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