◎恐話百鬼夜行 第十四夜
063 2004/08/28
◆小ネタ集 参の巻
その11 「懺悔」
友達が体験した話。
国勢調査のバイトをしてたときのこと。
ワンルームのアパートを担当させられたんだけど、世帯主が女のはずなのに男が出て来た。
僕「すみません、国税調査の…」
男「今忙しいからあとにしろ」
僕「以前、お電話で約束してあったはずですが」
男「俺は留守番だからわかんねえよ、あとにしろ」
でも、部屋の奥のほうから女のあえぎ声みたいのが聞こえる。
僕は「ああ、そういう事なら出直してくるか」
と勝手に思い込んで引き下がったのだが、数日後、そこのアパートでストーカー殺人があったことを知った。2年くらい前、神奈川県の某市での話です。
ずっと秘密にしてたけど、いたたまれなくてお前に話すよ…。
その12 「爪でぐりぐり」
最近知り合いになった友達のU。結構霊感があるやつらしい。
ある日の昼寝をしていたところ(場所は実家)。誰かの気配に気づいて寝ぼけながら
薄目を開けたとき、人影がぼんやり見えた。
その時は、自分の母親が部屋に入ってきたのかと思ったらしい。
で、「母さん」って声を掛けたんだそしたら、
「母さんだよ」って言うんだけど、雰囲気とか違うし、「あ!母さんじゃない!」って
気づいた瞬間にいきなり強い力で両手引っ張られて
親指の第一関節を爪でグリグリされたんだって。
しばらくグリグリされてそれでフッていなくなったんだけどさ、
とりあえず痛かったわぁ〜〜〜wwwと笑いながら話してた。
どうやら結構そんなことがあるらしい。そう言う日常もちょっと怖いと思った。
その十三 「猫とビニール袋」
ある日、久々に離れてた友達と合って、みんなで鍋パーティーをした。
で、酒とかも入って酔いながら色んなゲームをたのしんだ。
でまぁ、良くあるように恐い話になってきて、電気を消し雰囲気を作った。それで友達が何個目かの恐い話をしている時、向こうの部屋で飼い猫がビニール袋で遊んでいる音がガサガサ聞こえていたのはみんな聞いていた。で、その話が終わったと同時に部屋中を急に猫が
ガサガサーーーー!!!ってビニールかぶったまま2〜3週駆け巡った。
もう、みんな心臓飛び出るほどビックリして、もう、何やってんだよーって電気を付けた。
すると、またまた、みんなはビックリ。
ビニール袋はソファーの上でゆらゆらしてたが、飼い猫は猫を運ぶ為のかごの中で目を真ん丸くしてた。そして、そのかごは猫が出れないように鍵がしてあった。
友達の家では猫がいたずらしないように閉じ込めていたのだった。
その十四 「恋人との別れ」
怖いと言うか私にとっては切ない話になります。。。
私が専門学校モドキにいた時の話しです。
友達Kと少し大きめのゲーセンでレースゲームで対戦して遊んでいたときに、(4人対戦の筐体)隣に二人の女の子が座ってきて「一緒にやってもいいですか?」と聞かれ今までこんな事なかったので少しびっくりしながら一緒にゲームをしました。
そんでゲームが終わってナンパ目的ではなかったんですけど
(金も全然なかったんで、、(笑))結局ナンパモードになって、上手いことカラオケに
行って仲良くなりました。その家の方向も一緒らしいので、また遊ぼうとPHSの番号を
交換しその日帰りました。
次の日学校に行くとKが「俺昨日の娘好きになっちゃったよ」と相談を受け、俺もまんざらではなかったので早速電話して「学校終わったら会おうよ!」って事になり結構いい感じになってきて、ほとんど毎日遊ぶようにりました。実際俺はすぐに俺のお目当ての娘と付き合い始めて、Kも相当いい感じになってきて、4人で会う事より二人で会う事の方が多くなってきてすげー楽しい日々でした!
そんである時4人で遊園地に行く約束をして、結構楽しみにしてたんですけど、Kの相手のほうから「私たちいけない」というメールが入り、理由がわからなかったので俺の方に電話をしてみると、「この番号は現在加入者なし」とのメッセージが流れてきて「え?」っと二人で拍子抜け!
ほんの数分前までメールしていた電話がいきなり加入者なし!
これはマジでビックリしました。。。
それでKが相手の実家の番号を緊急のために聞いていたのでかけてみるとお父さんがでて「○○さんの友達のKと申しますがPHSがつながらないので、、、」と言うとお父さんが急に怒りだしたらしく、Kが困った顔になってきて、それからどんどん顔色が悪くなってきて「で!でも俺たちは、、、」といきなり自分達の出会いから関係までをお父さんにべらべら
としゃべりはじめました。
俺はおかしいな?と思いながらも電話が終わるのを待って、詳しく聞いてみると俺の彼女もKの相手も2ヶ月前に水難事故で亡くなっているとの話でした。
俺のKもそんな話ははっきり言って信じられなかったので、そのとき聞いた住所に行って確かめてみました、俺の彼女の家にも行きました、本当にもう居ませんでした、俺たちが知り合う1ヶ月も前に亡くなっていました、、、、
俺の彼女の実家でお母さんに俺のPHSの履歴やメールを見せると泣きながら最後のメール見て「この日に私が解約しにいったんです」と言ってくれました。私もぼろ泣きでした…。
怖いという感情はなかったです、辛くて切なくて、、、
Kと二人で彼女たちの事故現場に行って二人で無言で泣いてしまいました。
彼女は何かあるたびに涙を見せたり、ヤキモチ妬いたりと今思い出しても本当に大好きでした、、、俺たちは普通の恋人のように手もつなげば、キスも何度もしました、ほんとに普通の恋人のように、、もっと前に彼女と知り合いたかったです、こんな形では無く、、、これは俺とKと二人の不思議な体験です。
そして専門学校モドキの大切な思い出でもあります。。。
その15 「君もそう思うかね?」
俺の友達は金縛りにしょっちゅうあう人でその日も金縛りに会ったそうです。
1回目、2回目とも金縛り中に肩をたたかれ、「母親が俺をおこそうとしたのかなー」
と思い母親のところにいったのですが深夜なので母親は寝ていました。
それと同じ事がその晩数回続いて彼はあることに気がつきました・・・
「いつもあおむけに寝ているからかなしばりにあうのかなー」
そう考えて横向きに寝転がった瞬間
「君もそう思うかね」
彼以外にその部屋の中に誰もいなかったのに誰かがそう言ったのです。
「えっ!?何!?」
わけがわからずあっけにとられていると、
「今夜で君も終わりだな」
かれはその晩眠れなかったそうです・・あたりまえか…。