◎(泣く+謝る)×酒=楽しいぃw

085 2004/10/24

 男は叫んだ。
 深夜の帳の中、片手に中身の無い紙コップを、もう片方の手にタオルを、そして床には、いいちこで描かれた日本地図を見ながら泪を零し「楽し〜〜〜〜〜〜〜〜wwww」と。

 おっとこれだけでは読者にはまったく解らないな。状況はこうだ。
 こ汚い如月の部屋に詩仙会メンバー4人が泊まった時の事。彼等は夕闇の部で酒を飲み、仕上げにラーメンを食べた。そして部屋に帰ってくる前に彼等は近くのコンビニで、酒とつまみを買い込んで、戻ってきた。つまるところ飲み足りなかったと言う訳だ。
 しかし、羨ましい限りである。如月は酒に強くなく(それまでの流れは詩仙会レポ参照)、まず間違いなく2次会など出来る程ではないので。だから2次会3次会ができる酒飲みには心から羨ましく思うのだ。

 で、酒を飲みながら詩の話しをしていた訳だ。時計の針は1時を軽く回っていた。それから盛り上がり、いろんな話しが飛び交った。そして何時の間にか4時を越えていた。そろそろ、次の日の予定とメンバーの体力を考慮し、むりくりに寝かそうと思い、部屋の電気を消してもらった。まぁこれが事件を引き起こす原因になるのだが…(苦笑)。

 電気が消え、だんだん言葉も少なくなってみんな落ちたかな?と思った矢先…。
 ことん…。何かが倒れる音がする。続けざまに「やっちまった!!」さらに「電気を速く点けろ!!」と怒号も飛んだ!!如月はその尋常じゃない雰囲気に身を起こし電気が点くのを待っていた。
 パチン。安物の電球が映し出す光景は…、床に広がる日本地図。もちろん絵の具は、男が飲んでいた「いいちこ」である。
 まぁ幸いにも彼等の傍にはテッシュやタオルがあったので早急に拭き取るのに成功した。もちろん床がカーペットでなくフローリングと言うのも、処理に困らなかった要因である。

 その中で一番動いていたのは、その酒を零した男だった。男は優しく責任感が強いらしく拭きながら何度も何度も謝ってくれていた。染みになったり拭くのが大変じゃないし、そんなに謝られたらなんだか如月の方が恐縮してしまうくらいに。
 さらにだ、泪まで零してしまう始末。まるで如月が鬼かやくざで、そのまま簀巻きにして海に放り投げてしまうような奴なのでは?と考えちゃうじゃないか(苦笑)
 まぁそれくらい真剣に泣きながら謝り、泣きながら拭いてくれた。なんだか嬉しいではないか。いや、謝ってもらって嬉しいとかではなく、このやさぐれた世界の中で、心から些細な事でも泣きながら対応してくれた事に。もうこっちが感激してもらい泣きしてしまうってくらいだった。

 しかしそれで終わらないのがこの男のおもしろさだ!お涙頂戴なら雑文にはしなかっただろう。舐めちゃ行けない。次の言葉であなたは度肝を抜かれる!!

 「楽し〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ww」

 でた!これだ!
 一瞬如月は、この男が罪の意識で壊れてしまったのではないかと焦った。
 何故なら、床をタオルで拭きながら、泪を零しながら、しかも真剣に謝っている最中に、「楽し〜〜〜〜〜」と叫ぶんだぞ?しかも連発でw!何が楽しいのかと聞いても解らないと首を振り、また謝る。しかしすぐににこっと笑っては、楽しい楽しいあはははと笑い出すのである。もちろん泪を零しながら。何と言う芸当だろうか!?もうこの男はどうにかなってしまったのではないかと真剣に如月は思ったくらいだ。

 どうだ?すごいだろう?真剣に泣き謝りながら楽しいと笑う男。普段どんな世界でもお目にかかれない希少種だぞよ。一匹いかが?>ちゃうちゃう(苦笑)

 そんな彼は学校の先生を目指すと言う。大丈夫だろうか?生徒が皆その男の真似をして、失敗して謝っていても、急に「楽し〜〜w」と笑い出さないで済むだろうか(苦笑)または、鼻から牛乳を出して撒き散らし「楽しい〜〜〜〜〜〜w」と笑い出さないで済むだろうか?もしくは(以下永久に例え話が出るので削除w)>ありえないありえない(笑)

 とにかくこんな楽しくそして面白い男だとは知らなかった。きっとこの話しは、詩仙会が続く限り語り継がれる伝説であろう。「酒零し楽しい事件」として。そしてそんな彼を生暖かく見守ってあげて欲しい(笑)
 大丈夫!酒が入ってなければいたって真面目な好青年だwいや、酒が入っていても好青年だな(苦笑)すごくいい奴だw良かったら今度彼と一緒に酒を飲んでみよう。きっとこの話し以上に伝説を創り出してくれるだろう(苦笑)

 ねw?○の○ちゃんww>この雑文も悪意は全然ないからね(苦笑)w

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