◎ボツネタ供養

100 2005/01/26

 ※今回は無駄に長いです。お茶とお菓子を揃えて暇な時に読む事をお勧めするなり※
 ※赤裸々に書いています。嘘偽りなく全てを曝け出して書いてますが過去の話なり※

 とうとう雑文も100作を迎えた。読み返せば誤字脱字があったりまだまだ未消化な内容で終わらしてしまったりで、どうしようもない(苦笑)。

 しかしそんなお子様チックな内容にめげず読んで頂いている読者に熱い拍手を送りたい。ぱちぱちぱちぱち。←文字にすると何だか小馬鹿にしているように見えるな(汗)そんな気はまったくないです(汗)

 まぁとにかく100作を迎えられてめでたい。これからもおかしな文章とおかしな誤字脱字を駆使しつつがんばるので生暖かい目で見守ってあげて下さいな。>駆使してどうする?

 さて、次回は普通に考えれば101作目になる。しかしだ。何故か最近雑文を作っていると、肩が重くなる。目眩がする。鏡に映る自分の顔が美形に見える(これは完全に妄想)。飯がうまい。体重が増加の一途を辿る。でも食べちゃう。なぜかちら?…何だかおかしいのである。まるで呪われている様な気がするのだ。あー腹減った。←これも呪い、きっと(苦笑)

 なのでその原因を探ってみた。部屋は綺麗で死体は一つも無い。最近恨まれる事は何一つしていない。心霊スポットなんて行ってない。コックリさんだってしていない。女性を泣かすような事をした覚えが無い(雑文で泣かした事があったら謝る。ないと思うけど(苦笑)いや、あまりに内容が幼稚で泣かずにはいられなかったのかもしれない。と書いてて如月が泣きたくなってきた(笑))。おかずを残して勿体無いお化けをご来店させた事も無い。

 …なんだ、いったい!如月が何をした?!

 しばらく部屋で茫然自失していると何故かザボン(会社⇔自宅間用雑文移動FD)がカタカタカタカタと震えているではないか?!なんだポルターガイストか?!如月は恐る恐るFDを自宅のPC愛機ヘルナンデスに入れて中身を見てみる。
 するとFDの中に「ボツ」と言う名前のフォルダーを見つけた。恐る恐るそれをクリックしてみる。

 そこには腐って醗酵してたりかびだらけになったりそれはもう目が当てらないくらい壊れまくった雑文の群れがひしめき、体を震わせて泣いていた。
 「出せよぉ出せよぉ。表の空気を吸わせろよぉ〜。」と訴えながら。
 そうかコイツらが如月に変な呪いの電波を送っていたのか。。。仕方が無い今日はお前達の悲しみを癒し成仏をさせてやろうではないか?

 皆さん、今日はコイツらの嘆きを癒す為に雑文を書こうと思うのだがよろしいか?駄目なら次回雑文を楽しみにしつつ(楽しい雑文が出てくるか解らないので保証はしない)、そっとプラウザの「×」ボタンを押して下され。

 それでは初期に出きたボツネタから最新のボツネタをいくつか晒す事にしよう。
 最初に断ったとおり、かなり人間的にどうしようもないボツネタが含まれてるが、それはあくまで過去の事。今の如月とリンクさせない様によろしく。臆病者のお願いです(苦笑)

◆雑文仮No.0014A  題名「無題」←件名を考える前にボツになったんだろう。
内容は、イラク邦人拘束事件(3人拘束された事件)を一雲と二雲の掛け合い漫才で送る雑文でした。まぁまず間違いなく叩かれる内容です。この雑文の前提に、アルジャジーラとその三人の日本人が共謀して自衛隊派遣を止めさせたいと言う策略があるのではないかと言う考えがあったのもので^^;しかも時事ネタにマルシアと義丹の離婚問題を絡めている所がいかにも勝手な予想屋的でいかんと。実際本当に彼等は拘束されていたし(汗)
まぁ発表しなくて良かったと(苦笑)

◆雑文仮No.0016A  題名「素敵な言い訳」
もう今じゃとうに忘れ去られた「鳥インフルエンザ隠し事件」を題材にした世界の中心で怒りを叫ぶ雑文ネタでした。浅田社長を小馬鹿にしています。しかし経営の苦しさは働いている如月にとって少し解ったりするから途中から変に保護してしまってグズグズで終わってしまった一品。しかもこの事件が終わってしまってから書いたので季節的にいかんだろうって事でボツネタ決定状態でした。しかし小馬鹿にしたネタが続くなぁ。

◆雑文仮No.0017A  題名「かるぅ〜くいきまひょw」
ネット徘徊の仕方をネット場では語り尽くされているのにさらにごり押し的な内容の雑文。如月に言われんでも解ってるちゅうねん!な話で、しかも所々にう○ちネタが挿入されておりました。今見ると何ともいやはや…。ボツネタにした理由がぐるっとちゃっきとまるっとお見通しですな、がははは。←笑って過去を葬るダメ人間かな(苦笑)

◆雑文仮No.0025A  題名「おかえりなさい。」
これも仮No.0014Aに繋がる話。ってか改変だね。さすがに漫才はやっていない。そして明らかに自己責任を盾にして3人に対して怒ってる。明らかに人間的に如月はおかしいぞな雑文。ごめんなさい。かなりテレビの変な予想番組に躍らされておりました^^;

◆雑文仮No.0026A  題名「理想と現実 With 拘束」
はい、これも上記と一緒。もう最悪ですわ。人間辞めたくなってきた如月です。。。

◆雑文仮No.0036A  題名「趣味・スポーツは?」
お!やっとまともそうなボツネタがきた(苦笑)これは現雑文の034「茹でる」のパイロットフィッシュ版。なんだか箇条書きのオンパレードで疲れ果てて途中で投げ出した。そんな感じの作り方。現雑文では茹でるのみを題材にしていたが、こちらは、昼寝やら小林寺拳法と言う趣味から、手先が器用、自問自答、何処でも寝れる、と言う趣味(これが趣味と言えるの?と考えちゃうような事)を一つ一つツッコミ入れるだけの弱い雑文。だからボツ。

◆雑文仮No.0036A2 題名「茹でる」
これは上記の内容を茹でるのみで絞ったけど現雑文登場人物Aが則夫(仮名/独身/34歳/趣味:麺を茹でる)と言うキチンとした設定にもかかわらず説明臭くなって投げ出した雑文。如月は結構、一つの雑文を作るのに2〜3回ほど作り直したりしちゃうらしいです(汗)

◆雑文仮No.0044A  題名「如月 三雲」
あまりにもネタが見付からずとうとう如月の中にいる8人の人格の中で唯一女性の三雲(みく)を使ってその場しのぎをしようとした安易な発想の雑文。つまり手抜きですな(苦笑)。読み返すと気持ち悪いです。女の子言葉満載です。直ぐ泣きます(三雲はよわっちい設定)。詳しくは、現雑文の008「教えて!一雲探偵!」を参照し三雲を見て下さい。いやぁ〜出さなくて正解だった(汗)これじゃ如月はホモなのかと疑われてしまうかもだし(笑)

◆雑文仮No.0068A  題名「やりたいからやる」
まぁなんだ。詩仙庵の運営に付いてのかなり痛い雑文。今見直すとなんとまぁ甘ちゃんの愚痴がタラタラと書かれておりまするよ。こんな雑文は有害図書指定です。一生闇の中に葬るが吉です。しかも初心者を盾にして言いたい放題やってます。恥ずかしくて恥ずかしくて、飛び降りたくなりました(苦笑)ボツにして良かったよぉ〜^^;

◆雑文仮No.0068A上 題名「告白(上)」
◆雑文仮No.0068A下 題名「告白(下)」
この連続の雑文は現雑文の079「詩 Vol.1 出会い」のパイロットフィッシュですね。当時は雑文に詩の世界を取り入れちゃっていいのか実は悩みました。いや、一つのサイトでやっているのだから混ざっても至極普通の話なのなんだけど、でも雑文でも詩、詩でも詩って書いてたらメリハリ無くなってしまうんじゃないかって言う危惧があって。だから詩関係の内容は「「詩」纏め雑文」で不定期に載せていこうと思って「Vol.○」でやっていこうと決めたんだけどね。とにかく如月にとっては初めての試みでちょっとドキドキしながら作っていたんですね。で、若干内容を詰め過ぎた感があって読みにくかったので、この上下はボツに。つまりだらだらと長い(苦笑)

◆雑文仮No.0087A  題名「ネタが欲しいのである」
これはもう、あれだね。「ネタ無くてこまっちゃったよ僕ちん」状態の雑文。しかも他サイトの雑文書きさんは、ネタ製造機なる特殊な機械を使って雑文を書いていてずるい!如月にもよこせ!よこさないならどうやってそれを奪おうかと、かなりイッちゃってる雑文です。まぁこれをUPしようとしたとき、たまたま1万HITになりましてねw読者の皆様は、如月の有害な電波に襲われなくて済んだと言う訳だね、あははは。。。。くすん。

 そうそう「仮No.」は決して「現No.」の流れと合っていません。悪しからず。

 さてここからも死ぬほど長いです。実は1万HITお題雑文の最後の雑文。
 「明日は明日の風が吹く」が、作っている過程で亜種が2作品ほどできちゃいましてこのまま捨てるのも勿体無いし、かといってわざわざ一つ一つ雑文として紹介するのもなんだかサイトの容量ももったいないし、お題雑文は締めてしまったし…なのでここに一気に2作品載せておきます。まぁだからこの雑文が長々となるわけなんだけど(汗)

 いや本当に今回は無駄に長いのですがまぁ暇な時に眺めてやって下さい。しかしですね、ちょっと問題があるんですよ。「このボツにした2作品の方がマシだね。」なぁんて言われちゃったらどうしましょって事…。まぁそん時はそん時だけどね(苦笑)でわ、どぞー。

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◆雑文仮No.0106B  題名「明日は明日の風が吹く」
A(書き出し)「どうすればいい?」
B(途中)  「夜明けの光」
C(締め)  「そしてドアを閉じたのさ」
A/B/C、全て改変OK
テーマ 特になし

 どうすればいい?今、私の目の前には両手首を後ろ手に縛られ、固いパイプ椅子の脚に足を縛られ繋がれ、息絶えた死体が座っているの。しかもおかしい事に酔っ払いがやるような頭にネクタイを縛り、口からは世界各国の国旗が一つの紐で繋がれてるよくある手品で遣う奴が出ていて、洋服はダンディー坂野ばりの白いタキシード姿。

 どこかで見た顔だけどあんまり覚えのない顔。今言えるのは間違いなくそれは男性であると言う事。どうしてこのような死体になっているのかはまず置いといて、何故私の部屋にその死体があるのかと言う事の方が非常に気になるの。

 あ、まだ自己紹介がまだだったわね。私、部下11111人を抱える有名探偵事務所の所長、森森盛子(36歳)。結婚は当の昔に諦めたわ。何故って?それは私を難事件・怪事件が待っているから。私は生涯探偵家業に身を捧げる不憫な女。でもいいの。事件を解決して被害者や被害者の家族から「ありがとう」その一言が聞けるだけでエクスタシーを感じて、心が満たされるの。もう、か・い・か・ん(ハート)
 一番、エクスタシーを感じた事件は「ピカチュウ元気でチュウやっぱヤキソバはペヤングだよね殺人事件」。あの時は私のずば抜けた推理と麻酔銃付き腕時計をはめた、心は大人で体は子供、何時も年上のお姉さんとお風呂に入れちゃうエロガキ…もとい少年探偵団のお頭とコンビを組んで解決した世にも不思議で絶対解決は難しい事件。その事件、実は……。

 って話がずれたわ。ごめんなさい。…って私は誰に謝っているのよ!それよりもどうして高層マンション77階のセキュリティーの固まりの様な私のマンション(ふっ。私には敵が多くてよ。おほほほ。)に、このような奇怪な死体が入り込んだのかと言う事よ。
 もちろん死体だから自ら私の部屋に来て死ねないし、まして後ろ手で両手首を縛られているし…。ただ今、警察に通報すれば、間違いなく私が疑われるわ。そんなの困るわ。だって通報されてマスコミに知られたら…「森森う○こ変死体収集からついに殺人事件を!?」なんて見出しが…ってなによ!変死体収集って!いつそんな趣味私が持ったって言うのよ!!しかも、う○こってなに!!!私の名前は盛子よ!ご飯大盛りの盛りに、コロンブスの子!まったく!失礼しちゃうわ!プンプン!

 …はっ!今は一人ツッコミを入れてる場合じゃないのよ!だからどうしてこのへんてこりんな死体が私の部屋にあるのかと言う事よ。まずは…昨日寝る前の事を考えてみましょう。

 そうして森森盛子は窓にそっと近づき明け始めた夜明けの光を浴びながらしばし自分の記憶を手繰り寄せていった。

 20時15分。「マネキンも恋したい!殺人事件」解決。エクスタシーは少なかった。
 21時30分。馴染みのバー「魔の巣」に向かうため電車移動。地下鉄は何故か臭い。
 21時35分。馴染みのバー「魔の巣」に到着。喪黒福造氏はいつもの、変な笑い方。
 01時15分。トイレがしたくなって、何故か店内で暴れ喪黒氏に「ドーン」される。
 04時35分。閉店だよと気持ち良く寝ている私を起こしてくるので店長に波動拳。
 05時20分。馴染みのバー「魔の巣」よりお会計を踏み倒してタクシー移動。臭い。
 05時50分。なんとなく渋谷のハチ公に喧嘩を売って殴る。手がすごく痛い。
 06時30分。ダンディー坂野に何故か笑われたので低空ドロップキック。坂野飛ぶ。
 06時45分。坂野を引き摺ってマンションに帰る。引き摺りながら「蛍の光」熱唱。
 07時15分。坂野に説教していると思うのだが記憶が飛ぶ。何してたか解らない。
 12時35分。起きて、変死体を発見。

 …あれ?もしかして私がやっちゃった?えへw…いやそうじゃなくてそうじゃなくて…。まず間違いなく私掴まっちゃうジャン!どうしよう〜…。ってかこいつダンディー坂野だったのかよ!うわ〜まじやべぇ〜ハンパねぇ〜……

 ……ベランダから落として自殺にする?いや、両手が縛られて足も縛られてるのにベランダからじゃ明らかに他殺しかならないわ。
 ……深い森に死体を埋める。無理だわ。私車の免許持ってないもの。電車でこんなん運んだら、ばっちりぐるっとまるっと犯人だってばれちゃうわ。
 ……死体を切り刻んで無くす。いやよ!汚らわしい!私は探偵よ!私はかたぎの人間よ!
 ……死体を焼いて。むり!そんなこと言う奴は私がぶっ殺す!あ、私殺人犯…。どうしよう。なんで私が犯人なの?宇宙の意志?神様の気紛れ?DNAの隠れた司令?なんなの?なんなのよぉ〜!!!

 もちろん、私は掴まる訳ないわw伊達に探偵12年やってないものwだから今は海外で、犯罪に巻き込まれた日本人用の探偵会社をやってるの♪だって日本じゃ掴まっちゃうじゃない?私って頭がいいわぁ〜w
 
 と言うこんな難事件(?)さえもなんとか逃げ切った天才的な私、森森盛子。どんな依頼でも受けるスーパー探偵ですのよ。さ、なんなりと依頼して下さいね。

「……………やめます。」

 ど、ど、どうしてよ!私の腕は超一流よ!新宿の種馬こと冴羽リョウさんにだって褒められたんだから!ちょ、ちょ、ちょっとぉ〜〜〜〜〜〜!!!あなたの依頼受けないと、逃走資金なくなっちゃうじゃない!!!ちょ、ちょっとぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

 お客は私を置いて、そしてドアを閉じたのさ。


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◆雑文仮No.0106C  題名「明日は明日の風が吹く」
A(書き出し)「どうすればいい?」
B(途中)  「夜明けの光」
C(締め)  「そしてドアを閉じたのさ」
A/B/C、全て改変OK
テーマ 特になし

 どうすればいい?俺は迷った。捨てるべきか食うべきか。捨てるしかないのか…?おっとこれじゃ意味が解らないからちょっと時間を3時間ほどさかのぼってみようか。

 ※これは実際に如月が体験した話で嘘偽り無い事実である。
  なお、話の中にグロデスクな表現が含まれており、食事中の方はお気を付け下さい※

 腕時計の針が午前3時45分を指し示す頃、如月の愛電話(携帯)ゴルバチョフが鳴いた。普段はうんともすんとも声を出さないゴルバチョフ。
 俺は慌ててゴルバチョフをあやす為に緑の電話のマークを優しく押してやった。すると何とも不思議な声が受話器(ともだち:声の主)から流れてきたのだ。
●如月=K 友達=T●
T「おい!如月!腹減ってないか?」     → K「ゴルバチョフが喋った!?」
T「何んだそれ?いいから腹減ってないか?」 → K「俺はいつだって腹ぺこだ。」
T「よし美味い物を届けてやるから食え。」  → K「さて、その美味い物とは?」
T「知りたいか?知りたいよな。うへへへ。」 → K「何だ頭がいかれたか?」
T「…やらんぞ?」             → K「あ、嘘嘘。ごめんごめん。」
T「…中身はラーメン……だ。」       → K「ん?ラーメンか?」
T「そうだ。ラーメン……だ。」
 何やら友達の声が擦れてる。如月の方の電波が悪いらしい。
K「何だか聞き取れないがラーメンか」    → T「おう、ラーメン……だ。」
K「俺は醤油ラーメンが嫌いだが?」     → T「色々な種類……がある。」
K「そうか。よしさっそく、持ってまいれ。」 → T「…やらんぞ。」
K「ごめ!食いたい食いたい食いたいのだ。」 → T「初めから素直になれ。」

T「よし、直ぐ行く。あ!そうだ、かなりの量だから友達を何人か呼んでおけ。
  おおよそ10人前前後持っていく予定だ。」

 如月は如月同様腹を空かした獣…もとい友達を4名、愛電話ゴルバチョフで呼びつけた。
 程なくしてラーメンを待つ友達が到着し、その数分後に、ラーメンを持ってくる友達が如月宅に配達に使うお馴染みの灰色の鉄板で囲だ箱、数個抱きかかえながらやって来た。

 俺達は目を輝かせて、灰色の箱から出されるであろう、ほかほかのラーメンを期待し、箸を持って待機した。そして門が開かれた!!!

 果たしてそこにあったのは!!………………………「ラーメンの具」だけであった。
 ラーメンの具。そうあの、トンコツだとかミソだとかシオだとかショウユだとか、いわゆるラーメンの引き立て役にしかならず、しかも麺やツユが絡んで始めて素敵な味になる具。なにも無しじゃ、味が無かったり塩っぱかったりするあのラーメンの具。

 具だけ持ってきて俺達にどうしろと、友達よ。

 ここで説明しよう!その友達は深夜1時までしかやらないラーメン店の店長の息子!
 そして今日沢山の具だけを持って来た理由が、どうやらたまたま今日だけ客の入りが死ぬほど悪く、具がどっさり余って捨てるしかないところだが、勿体ないし常に腹を空かしている如月なら喜んで食べてくれるだろうと思い気を利かせてくれたらしい。
 しかし友よ。ご丁寧に会話の中での「の具」と言う言葉だけをもにょもにょ言いやがったと言う事は、まともな食い物ではないと知っての確信的犯行ではないのか?申し訳程度にチャーシュー2人前がそう物語っているぞ?

 そう言う訳で今、如月の目の前には10人前の茹でただけのワカメと、10人前の味付けしていないメンマと、10人前のこれまた茹でただけのコーンと、2人前の固めのチャーシューが鎮座ましましている。しかもカラシもコショウは持ってきていない。何と言う気の利かないラーメン店店長の息子だ。客に気を遣えなきゃお店を引き継ぐなんて無理だぞ。え?お前らは客じゃなく残飯処理係?むむ…あながち間違っていないか…(苦笑)

 かくして、食うには微妙なラーメンの具を残して奴(友達から格下げだ)はそそくさと帰っていきやがった。そして残された腹を空かせた貪欲な獣5匹。狙うはチャーシューだと殺気が物語っていた。緊張が張り詰める。そんな中、静寂を破ったのは俺の言葉。
「2人前なら4人で半分ずつ食えばいい。俺はいらない。その代わりと言っちゃ何だが
 きちんと他の具を食え。それが出来ぬ者はさっさとこの場を立ち去れぃ!!」
 獣たちは深く頷き、きちんと自分の分のチャーシューを食った。やはり平和に食うのがいいのだよ。しかし!その判断が間違えたと知ったのはこの後すぐである。

 お目当てのチャーシューはなくなり獣たちは食べる意欲を無くしたのだ。しまった!チャーシューをダシに最初に美味くない具を食べさせればよかった!
 ただ獣たちはチャレンジャーだった。ワカメとメンマとコーンを混ぜ、まずは醤油を垂らしてみる。そして一口。なかなかいけるではないか。しかしそれも所詮はその場しのぎ。次に酢を少し入れてみる。料理を作った事がある読者なら解るだろう。簡易な酢の物になるのだ。これもまたまたいける。だが…そこからがすごかった。
 獣たち(如月は傍観)は暴走し出したのだ。多分残された食い物を見て少しおかしくなったのかもしれないな…。

 ソースを加え七味唐辛子を加えコショウを加え味噌を加えマヨネーズを加え最後には塩砂糖カラシワサビに溶いた生卵に生クリームチョコレートを混ぜた物をぶっ掛け始めた。さらには納豆にねぎに、うまい棒(チーズ味)やぷっちんプリン、極め付けがごま油に摩り下ろし林檎ジュースだ!!ワカメメンマコーンはどんどん不気味さを増していく。だのにまだ具は12人前分あるのだ。しかも全員いたずらっ子の様な目つきになっていやがる(汗)
 間違いない。獣たちは具を見た瞬間にチャーシューだけ食うと決めていたに違いない。
 そしてそれは当然の如く異臭を放ち始めた。慄く獣たち。もうそれは食い物ではなく妖怪へと変化し始めたと言っても過言ではない。…箸を入れる気力も無い。今にも動き出しそうだ。ほら成長し始めた。スプラッター映画にも負けない台詞が飛び交う。

「お、お、お前ら食えよ…チャ、チャーシュー食ったら他のも食うと言ったのだから…」

 しかし時は既に遅し。獣たちは匂いでグロッキーになっている如月の一瞬の隙を突いて脱兎の如く如月宅を出ていってしまった。追いかける如月!しかし獣たちは蜘蛛の子を散らす如くに散り散りに逃げ、捕まえられなかった。

 部屋に戻ると食えない具がテーブルの上でひしめき合っている。そのテーブル目掛けて夜明けの光が射し始めた。ワカメにメンマにコーン各3人前。合計で12人前。

 俺は途方に暮れた。いくら「俺の胃袋は宇宙だ」と豪語しているからと言って植物性妖怪を食べる事はできない…。かと言って生ゴミを出すにはまだ二日待たねばならず、処分は直ぐに出来ない。だが部屋はどんどん異臭で汚染されていく。
 俺は意を決してその妖怪達を袋に詰めて詰めて詰め捲くった。手が異様なほどひりひりする。きっと妖怪「ワカメンコ小僧(如月命名)」の攻撃に違いない!気合で袋詰めする如月。すこしかっこいいじゃないか>どこかだよ!

 そして匂いが冷蔵庫に付くのは嫌だったので最強の寒さに設定した冷凍庫に入れるべく、如月は冷凍庫のドアに手をかけた。普段はあんまり使っていないから妖怪を封印するには、ちょうど良いスペースがある。しかし考えて見てくれたまえ。本来は妖怪を封印する場所じゃないのだよ。冷凍食品とかアイスノンとかプリンとか去年もらったたった一個のバレンタインデーのチョコレートなんかを保管する場所なんだよ(泣)

 如月は悔し涙を瞳一杯に貯めながら冷凍庫のドアを開き、ある究極魔法を唱えた。
 「魔封波…」と。>ピッコロ大魔王かよ。>それ以前にこのボケ誰も解らんだろ(苦笑)

 悪臭と食物への罪悪感と具だけを持ってきた奴と食い散らかした獣たちを恨みつつ俺は、生ゴミを出すまでの二日間の辛抱だ。夢だ夢だ夢なんだ。と自分を慰め(ごまかし)た。

 そして冷凍庫のドアを閉じたのさ。


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 さて、少しはザボンの震えが止まってきた。ちょっとはボツネタ達も満足してくれたって訳だね。如月もこれで新たに、気持ち良く雑文が書けるって訳ですわ。そしてここまで読んでくれた読者の方、本当にすごい集中力ですね?良かったらその集中力を分けてやってはくれいまいか?(をいをい)。

 そいじゃ最後の仕上げしましょうかね。

 今まで真打ネタの為に土台になってくれたボツネタ達よ、安らかに眠ってくれ。
 そしていつまでも如月の雑文を見守っててくれ。
 ありがとう、ボツネタ。よくやった、ボツネタ。それいけ、ボツネタ。
 そうして今日も如月は相変わらずなノリでボツネタを作り続ける。

 合掌!!!!!!!
 ちーん。
 『ボツネタくよーーーーーーーーーーーーー』
 ちーん。

 >…なんだ、この締め方は(苦笑)

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