◎醤油ご飯VSソースご飯C

130 2005/05/22

※前回までのあらすじ※
  如月自身と醤油ご飯をソース男とソースご飯シンパ達に誇示する事ができた如月。
  しかしソース男は策士であった。ソース男は如月が活動自粛している間に
  醤油ご飯シンパ達を次々にソースご飯へと改宗させていった。如月の元に残ったのは
  3人の家臣。多勢に無勢で背水の陣。そんな時、家臣の一人がマヨネーズご飯と言う
  世にも奇妙な食い方をする勢力を見つける。如月は醤油ご飯シンパ奪還を賭け
  マヨネーズご飯共を巻き込む作戦を始動するのであった。


 家臣Aよ、お前はソース男の信頼を得て、懐に深く深く潜り込め。
 家臣Bよ、お前も家臣Aと共に行動し、内密に醤油ご飯シンパ達を改宗し回収せよ。
 家臣Bよ、お前はマヨネーズご飯の首領に会いソースご飯へ戦いを仕向ける噂を流せ。

 そう言って最後の命綱である3人の家臣を敵に向わせた。もしかしたらソース男よりも、如月の方が策士なのかもしれない…。しかし例えその行為が汚い事だとしてもそれでも深く如月は醤油ご飯を愛していたのだ。もちろん家臣達も同じ気持ちであろう。今は信じるしかないのだ。もしかしたらミイラ取りがミイラになるかもしれない。だが一刻の猶予も無い。時間が経てば経つほど巻き返しを図る力は膨大に必要となり身動きが取れなくなるからだ。

◆家臣Aの話し(戦いの最中と戦いが終結した後に聞いた話しを纏めたもの)

 私はそっとソース男に会いに行きました。他の醤油ご飯シンパに会ったりしてしまっては何か疑われるかもしれないからです。そっとソース男に近づき声を掛けてみました。

 家臣A「す、す、すみません。」
 ソース「なんだ?ん?お前は醤油男の一番の家臣ではないか?はっは〜ん。読めたぞ
     もしかして奴が降伏宣言して仲間に加えて欲しいが為にこうやって遣わされた。
     そんな所だろう?あっはっはっはっは」

 ソース男は馬鹿笑いをしていました。大切な主を貶された私は腸が煮えくり返りましたがここで一悶着を起こしてしまったら醤油ご飯シンパを手に入れられなくなってしまいます。私は心の中で唇をぎゅっと噛み締めながら話しを切り出しました。

 家臣A「まさかぁ〜。もうあの男は使い物にもなりませんよ。他の家臣達もあの男の
     元を去っていきました。ちなみにあっちで突っ立ってるのが家臣Bです。」
 ソース「何?家臣共が奴に三行半を突き付けて去っていったのか…あ〜〜っはっはっは!
     それは愉快だ。所詮奴は和風を気取った島国根性丸出しの田舎者。
     いずれ残りの奴等が奴から去るのは解っていた。…で?お前らは何しに来た?」
 家臣A「担当直輸入で言います。私を貴方の一群の家臣にして欲しいデゴザイマス。
     所詮この世は弱肉強食。長い物に巻かれろでゴザイマス。どうぞ家臣として
     迎え入れてはくれないですか?」
 ソース「その言葉、本音か?誠か?」
 家臣A「もちろん。もう醤油ご飯なんて貧乏臭い食べ物は口には入れたくないです。」
 ソース「ほー。じゃぁ今夜の食事の時、ソースご飯シンパの前で醤油ご飯に唾を吐き捨て
     俺が特性に作ったソースご飯をかっ込めるな?それができたらお前と向こうで
     立っている奴を家臣として加えてやろう」
 家臣A「ははー。有り難いお言葉。さすが大人数を纏め上げるだけの器の持ち主ですね
     では、今夜にでもソースご飯を心から愛しているところを見て頂きます
     しかし、家臣Bはヒラのままで良いですよ。醤油ご飯の時はたまたま人数が
     足りなかったからあえて家臣の位置にいただけです。本来は歩兵くらいにしか、
     成れないと思っていた方が良いと思われます。」
 ソース「そうか。しかたがないな。まぁいい。これからはもっと勢力拡大を図るから
     協力してくれ。あんな偏屈な醤油男の下で生きてきたんだ。期待しているぞ。」
 家臣A「有り難きお言葉。日々ソースご飯の勢力を拡大する事に努めます。」

 そして私は食べたい醤油ご飯に唾を吐き捨てて食べたくも無いソースご飯を無理矢理に、食べました。これも醤油ご飯の勢力を広げる為の礎になるのですから。そして日々家臣Bと連絡を取り合い徐々にソースご飯シンパになった醤油ご飯の同志達を奪還に勤しみました。

                        醤油ご飯VSソースご飯Dへつづく!

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