◎醤油ご飯VSソースご飯D

131 2005/05/26

※前回までのあらすじ※
  如月の考えた醤油ご飯シンパ奪還への一歩として最後まで如月についてきた、
  家臣Aと家臣Bと家臣C達をソースご飯とマヨネーズご飯の首領の元に送り込んだ。
  内部に入ってからの行動をリアルタイムで見れる訳が無いので前回からそれぞれの
  家臣達の行動を家臣達の証言により書き出し始めた。前回は家臣Aの話しを書いた。


◆家臣Bの話し(戦いの最中と戦いが終結した後に聞いた話しを纏めたもの)

 俺は如月さんの命によりソースご飯に寝返った馬鹿醤油ご飯信者の奪還を仰せつかった。一般衆は一度不安を覚えた国にはなかなか戻り辛い。しかし俺は本来人の上に立てるような立派な人間ではない。だがしかし常に一般衆と同じ位置にいたからきっとなんとか仲間達を奪還できると思っている。とりあえず醤油ご飯シンパの中でリーダー格だったVと話そう。

 家臣B「よー。元気してたか?」
 V  「おお!これこれは。」
 家臣B「どうだい?調子は?」
 V  「まぁなんとなくです…」
 家臣B「ん?なんだ元気がないけど何かあったのか?ってか俺がこっちに来たんだから
     もうちょっと明るく向いいれてくれよ」
 V  「ええ…でも、とうとうこちら側に来てしまったのですね…」
 家臣B「来てしまった?なんだ嬉しくないのか?」
 V  「嬉しいような悲しいような…。とうとう醤油ご飯帝国も終わってしまったんだと
     思うとかなり寂しいんです」
 家臣B「おいおい。本末転倒だぞ。自分からソースご飯シンパになったのに」
 V  「最初は確かに如月さんがいなくなって、俺達がなんとか盛り上げなきゃと
     思っていたのですが…しかし次々にソースご飯達に俺達は飲み込まれて…」
 家臣B「で?今更、如月さん達の国が無くなったからホームシックになったって?」
 V  「ホームシックなんてものじゃないです。本当は帰りたいです醤油ご飯を
     楽しく食べてた頃に…元醤油ご飯の仲間達はみんなそう思っています…」
 家臣B「???」

 どうやらソースご飯シンパになったらなったで何やら内情は大変らしい。聞いてみると、元醤油ご飯シンパだった連中は現ソースご飯シンパに迫害を受けていたらしい。ソース男の頭の中は醤油ご飯を滅し、勢力拡大する事しか頭に無く、合流してきた醤油ご飯達の扱いは何も考えていなかっというわけだ。だから馬鹿なんだ。あのまま踏ん張っていれば自分達の居場所なんていくらでも醤油ご飯の中にあったと言うのに…。とても胸が痛かった。私達がもう少ししっかりしていれば彼等にここまで辛い思いなんてさせなかっただろうに。

 俺は黙ってVの背中をさすりながらこう言ってやったのさ。「戻ってこい」と。
 Vは一瞬びっくりして俺の顔をまじまじと見た。まるで今聞いた言葉が幻聴だったのではないかと思おうとしている顔でも合った。

 V  「え?でも如月さん達は解散って。家臣Cさんもどこか怪しげな団体に入ったと
     聞きましたよ…帰れる場所なんてないですよ…それに貴方も今じゃソースご飯」
 家臣B「はっはっは。しかしなんて早い情報の伝わりだよ。でもありえないね。実は…」

 とりあえず俺はVに今回の計画を全て話した。Vの目にはだんだんと生気が漲ってきた。

 V  「家臣B様。私は付いていきます。一緒にもう一度、如月さんを筆頭に醤油ご飯の
     国を立て直しましょう!!!!」
 家臣B「そのつもりだ。と言う訳でお前の仲の良い奴等にも声掛けて醤油ご飯好きな
     仲間達に作戦最終段階の時までソースご飯大好きな振りをしてくれと伝令を
     しておいてくれ。作戦最終段階終了まではあと僅か。もう少し待っててくれ」
 V  「はい!必ずや元醤油ご飯だった人間根こそぎ奪還できるようにしておきます!」

 そして俺は如月さんの立てた作戦どおり、醤油ご飯シンパ達の気持ちを復活させて奪還に取組んでいったのさ。やっぱり醤油ご飯が一番だと言う気持ちは何にも代え難い。うん。

                        醤油ご飯VSソースご飯Eへつづく!

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