◎醤油ご飯VSソースご飯F

132 2005/05/29

※前回までのあらすじ※
  家臣ABCの動きとそれぞれの簡単なエピソードを綴っていました。
  とりあえず如月の計画通り事が運び出し、あとは醤油ご飯シンパ達を奪還するだけに。
  いったいどうやって如月は仲間達を奪還したのか?!


 この戦いが始まったのは6月半ば。そして今回『醤油ご飯シンパ奪還計画』を、実行したのは7月末。その間、如月は経った一人で隠居の様な存在のまま日々生きていた。もちろん醤油ご飯シンパ達は影で、如月に会いに来てくれた。そして口々に必ず復活しましょうと、励ましてくれた。とても心強かった。今まではなんとなく醤油ご飯好きが集まっていただけって感じだったんだが、この奪還作戦が進むに連れて、前まではなかった深い絆と言う物がだんだんと目に見えて強くなっていたのだ。

 そして時が来た。作戦を決行したのは夏休みに入った1日目だった。

 今回の主人公達は、全員小学生である。そして家庭の事情や病状に左右されない子供達は夏休みになると実家に帰る事が許される「一斉外泊」と言う外泊の許可が貰え、各々両親の待つ家に帰っていく。そして殆どが夏休みが始まって1日目で帰っていってしまうのだ。

 するとその一斉外泊のせいで勢力(それぞれのご飯に集っている子供達のバランス)が崩れ出した。そして如月はその日を『醤油ご飯シンパ奪還計画』決行の日と決めていた。そして如月が思ってた以上に勢力の分布はガタガタに崩れ出した。大体こんな感じに。

 ソースご飯勢力40(内訳:ソースご飯シンパ10/醤油ご飯シンパ30)
 マヨネご飯勢力10(内訳:マヨネご飯シンパ09/醤油ご飯シンパ01)
 醤油ご飯勢力 01(内訳:如月一人)
 ああナントも寂しい醤油ご飯勢力。しかし如月はこの時を待っていたのだ。何故ならば、醤油ご飯の仲間達は家庭の事情や病気の症状等で帰れない奴が殆どだと、知っていたから。言い換えれば他の勢力の奴らは殆どが外泊組みになると言うわけだ。

 計画の実行の合図がマヨネご飯勢力がソースご飯達に文句を付けに食堂に乗り込むところから始まる。如月はソースご飯達がの食堂の外で静かに引きを潜めて事の始まりを待った。

 マヨネ女「お前らか!マヨネーズご飯なんて外道の食べる物なんて言っているのは!!」
 そう言いながらマヨネ女達10名は勢いよくソースご飯の食堂になだれ込んできた。
 実は裏工作として、家臣Aが裏で繋がり上手くソースご飯達がマヨネーズご飯の文句を、言わせてその現場に家臣Cの誘導で何人かのマヨネご飯シンパを隠れて引き連れて聞かせ、怒りの感情を植え付けさせておいたのだ。勿論、マヨネ女はその行為を知っているがあえて知らないふりをして仲間達の報告を聞き激怒し、夏休みが入ったらすぐに攻撃を仕掛けるぞと仲間達を何度も呷っていたのだ。
 しかし威勢良くソースご飯の食堂に行ったは良いが、40人VS10人。少しマヨネご飯達は静かになってしまった。何故なら食堂に居る人数をマヨネ女には家臣Cは伝えなかったからだ。それはマヨネ女達に変な余裕を持って殴り込みをして欲しくなかったからだ。

 ソース男「おいおい。威勢良く入ってきたのにもう終わりか?あんまり武力で制圧は嫌い
      なんだが、まぁ仕方が無い。攻撃をしてきたのはお前らだ。素直に殺られろ」
 ソース男は今の勢力の多さに胡座をかいてた。40人も居るのだから安心なんだと。悦に浸っていたのかもしれない。鼻で笑うソース男達。身構えるマヨネ女達。

 如月は奪還するなら今だ!とばかりに、食堂のドアをバァ〜〜〜ンと開けた!
 振り返るソース男一派とマヨネ女一派。

 ソース男「これはこれは醤油ご飯のリーダーだったショウユ君。いったい今ごろ何をしに
      まいられた?今とても立て込んでいるんだけどねぇ?ああ、我等に荷担しに、
      現れたのかな?けどいらないよ?君は居てもいなくても変らないし。あはは」
 如月  「ああ、帰るさ。預けていた醤油ご飯の仲間達と共にな。」
 ソース男「何を今更。お前の下に付く奴なんてもう居ないぜ?気でも狂ったのか?」
 如月  「確かに俺の下に付く奴なんていない。居るのは俺と共に歩んでくれる大切な
      仲間だ。な?そうだろう?みんな?」
 その途端、今までマヨネご飯達に睨みを利かせていた30人の醤油ご飯シンパ達は如月の元へ一気に駆け寄った。何度も続くハイタッチに握手。または抱擁と。本当に心から解放をされた喜びを体一杯で、醤油ご飯シンパ達は表していた。やっと正々堂々と楽しい日々を、送る事ができる。皆泣いて喜んでいた。

 ソース男は口が開いたままだった。そして数秒後。
 ソース男「な、な、な、なんだそれは!!!!!!!」
 如月  「見ての通りだよ。お前は確かに一時期勢力を広げた。しかしなぁ広げた勢力の
      ケアはきちんとするもんだぞ?こいつらは満足にお前らの仲間の輪には
      入れなかったらしいじゃないか?そこがきっと俺とお前の決定的なTOPに
      立つ者の差なんだよ。悪いがもうお前の帝国ごっこに大切な仲間達を
      付き合わせるには忍びない。このまま帰らせてもらうぞ。」
 ソース男「そそ、そ、そんな身勝手な事を許す訳ないだろう!待ちやがれ!!!」
 如月  「待ってやっても良いが30対10でやるわけか?チャレンジャーかお前は?
      それとも馬鹿か?今この中で一番、弱そうに見えるのはお前だな、あ?
      と言う事で、撤収!!!!!!!」

 ソース男は顔お赤らめながら地団太を踏むしかなかった。まぁやはり如月は一枚も二枚も上手だっただけなんだけどね(自画自賛(苦笑))もち、ソースご飯シンパ達も悔しがってた。

 そして如月と醤油ご飯の仲間達は意気揚々と食堂を後にしようとしたが…。

                        醤油ご飯VSソースご飯Gへつづく!

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