◎秋の憂鬱 5万HITお題雑文

193 2005/11/03



 ◆蒼生様よりお題提供
 :題  名「秋の憂鬱

 :書き出し「
食欲の秋
 :途  中「
ウィットに富んだジョークをいれて!
 :締  め「
今日も今日で腹が減る。
 :方 向 性「ふざけちゃダメです。」


 食欲の秋。秋刀魚に松茸に栗に柿にサツマイモに…もう味覚嗅覚視覚に訴える物ばかり。夏に体型を細くした女性もお腹を引っ込めた男性も食べずにいられない季節。リバウンドを恐れた人達でさえ、ついつい胃袋に入れたくなる。そんな季節、それが食欲の秋。

 さらに秋の物以外の食べ物全般が不思議と美味しくなる季節。そんな季節に暴飲暴食したとしても誰が責められようか。否、誰も責める事などできまい。何故なら本能として人は、沢山食べなければならない生き物だからだ。
それは寒い冬を肥えて…もとい寒い冬を越えて春の喜びを感じるために必要な事だから。そんなことは既に誰もが本能として知っている。
 だからどんな食べ物でも美味しく感じる事が出来るのだ。例えば料理が下手な人の作ったものでも多分美味しいはずである。絶対とは言い切れないが(苦笑)

 そしてここから如月独自の研究による「失恋の秋」に付いて語っていこうと思う。まて、食欲の秋と失恋の秋の間にいったいどういう関係があるのかとツッコミたい気持ちは充分に解るが焦るでない。きっちり書いていくから。

 さて、春夏秋冬、この4つの季節の中で一番失恋しやい季節とはどれだろう?如月独自の統計によると「秋」である。春は暖かく新たな一歩を愛する人共に過ごしたいと言う季節。夏は開放的な気分により恋人が作り易い季節。冬は寒さの為に誰かの温もりを感じていたい季節。ある意味、人の恋愛と季節が綺麗に連動してると言って過言ではない。

 そして秋はと言えば、枯れ葉が散ったり、山々の萌える色からくすんだ色に変わったりとどこか死や退廃を、イメージせずにはいられない。すると恋人達の熱い想いも、どこか失速がちになる。これは誰かに流されてとかでなく、視覚から入ってくる超自然的サブリミナル効果の所為だと思われる。まぁ小難しい事はおいといて兎に角、失恋や別れが一番多いのは秋なのである。と如月独自の研究では導き出されたのだ。

 さらにごり押しすれば体型がもっとも崩れ易いのも秋なのである。何せ夏は女性も男性も水着になったり薄着になったりして、これでもかと肌をあらわに曝け出す。挙げ句の果てにミセパンなるおパンツを見せびらかしてしまう。全くもってはしたないな。まぁミセパンについて、別の機会に弾劾するとして、夏は自分の体型を誰にでも簡単に見られてしまう季節だと言うこと。つまりダイエットなどによって綺麗になった体を見せ付ける季節なのだ。
 だが秋に入れば厚着になり体型を隠す。そして多少リバウンドしても解り難い。そこで、付き合っているもの同士がお互いの変化を知り別れる事になってしまう。まぁもち見てくれだけで付き合っているわけじゃないだろう。しかし人は常に上等な人を求めてしまうのも、事実である。だからこそ世の女性が、如月を彼氏として選ばないのだ。それが決定打(苦笑)

 まぁ、ちょっと話がそれてしまったが、以上3つの要因で秋は、失恋の秋に陥りやすいのではないかと推測する。それに小耳に挟んだ事があるのだが、食欲と恋愛(または性欲)は、同時に成り立たないと聞いた事がある。人間の三大欲求(食欲/性欲/睡眠欲)が、同時に成り立たないのと同じ原理ですね。寝ている最中に物は食べられないし好きな人と話せないし。つまり食欲の秋は食ばかりが目に入り、恋愛そっちのけになりやすいと。全てが全てそうだとは言いきれないけれどあながち間違っているとも言い切れないと思う。

 さて、食欲の秋と失恋の秋の関連性を書いたところで最初の話に戻そう。
 どうして秋はいろんな食べ物が美味しく感じられるのか?これは簡単な推測により解決の糸口が見えてくる。まず季節柄を考えてみると良いだろう。秋は先ほど少し触れたが死滅に近づく雰囲気がある。しかし全て死んでしまっては種族繁栄の維持ができない。だから次の世代に自分より強い子孫を残すと言う、大切な作業をこなすために生命力を高め肥えるのである。むろんそれは現在生物の頂点に立つであろう人間も同じである。だから秋は太り易いのだけど、兎に角その生命力を高め肥えた状態を私達が食すのだから不味い訳がない。故に秋の食べ物はどれも美味いのである。勿論その裏で、太りたくない人もいるだろう。だから秋から始めるダイエットなんてものある。

 だから、秋から始めたダイエットをしている人に決して美味しい物を勧めてはいけない。間違っても、松茸がどうだとか秋秋刀魚がこうだとか
甘栗むいちゃいましたをちゃい栗など言ってはいけない。ダイエットをしている人にとって食事を勧められることほど辛いものはないのだから。だから決して目の前で秋刀魚を焼いたりサツマイモを頬張ったりしてはダメなのだ。下手をしたら後ろからブスッと刺されかねない。

 かくいう如月も現在ダイエット中である。まさにこの雑文を書くのは大変辛いのだ。ついさっき夕飯を食べ終え迫り来る空腹感を治めたのに、秋秋刀魚が〜松茸が〜秋茄子が〜など書いてしまいもうお腹が鳴ってる状況である。夏を制する者は大学受験や高校受験を制すると言う言葉同様に、秋にダイエットを制する者はその先の季節をもを制すると、言い言葉もある。だがしかしそしてしかし、今猛烈にお腹が空いてしまった。全くもって困った状態である。このまま行ったら夜食を食べてしまいそうである。

 しかぁ〜し!意思は固いほうだ。今日はこのまま空腹と戦いながら寝る事にしよう。さすれば未来にはスレンダーでかっちょいいボディを手に入れる事が出来るさ!ここで挫けてはいけないのだ!ダイエッターにとってここが執念場!気合入れて頑張ろう!

 でも食べたい。そんな気持ちを落ち着かせるために締めの句を読もうと思う。
 『食欲の秋に負けそなこのお腹今日も今日とて腹が減る(字少なし)』
 これで空腹は収まっただろう…いや、やっぱり無理か…。嗚呼、
今日も今日で腹が減る

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