◎地震

215 2006/04/05

 久しぶりの雑文です。最近、毎週と言いながら不定期になりつつありますね(汗)ごめん。なかなかネタになる話しが見つからなくて。←雑文書き特有の言い訳です(苦笑)
 んで今日はネタを一つ見つけたので書きます。まぁ題名見れば何の話しかはいとも簡単に分かると思いますが、どぞ最後までお付き合い下さいませませ。

 4月3日21時15分に日本テレビで報道特別ドラマSP「平成18春・東京大震災震度7が首都圏直撃!現実に近い災害を完全ドラマ化(題名ちょろっと省略)」と言うのが、放送されましたね。それ見て、思った事・感じた事・思い出した事をチョロチョロと書きます。

 このドラマは、東京都心に震度7が起こったらどうなるか?と言うのを題材にしたもの。なるべく現実に近い災害を描き出したらしいです。まぁちょっと突っ込みが足りない部分や最後の方は人間ドラマになってて少し見ている方が集中切らすような作りだったけれど(汗)
 でも結構な恐怖を覚える内容で、地震によるビルの倒壊は勿論、その後の火事や、人間の略奪なども9割描かれてて、確かに今、関東大震災が起こったらこうなるよなと震えながら見てました。きっと本当に起こったらもっと殺伐で地獄と化すのは確実だと思います。
 そしてこれは阪神大震災より生還したタクシー運転手さんの話しだけれど、人間の食料の略奪(コンビニや食べ物屋等で食糧確保の為、盗みに入る)以外にも、男性が混乱に乗じて、女性を強姦するなど、ほんと人間以下の獣のような事も沢山あったとか…。

 ところで如月が小学校1年頃、初めて関東大震災の日と言うのを知った日の事です。何を勘違いしたのか、関東大震災の日に関東大震災がやってくる日だと勘違いしてその日の夜は恐くて恐くて寝れなかった事を記憶してます(苦笑)何にも知らないアホな子だったのです。え?今は?勿論解ってます(汗)ただそういう恐怖よりも何倍もの恐怖が関東大震災時に襲い人間の心を苦しめるんだと今は想像が出来ます。

 そしてここからはドラマSP見ていないと解らない話になってしまいますが、震災二日目夜に「うわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」と叫びながら走り回る人の場面がありました。これは、何か見たから叫んだとか、何かに追われて逃げ惑っている姿ではなくて、非日常な場面(死傷者が沢山。ビルがグニャグニャ。大停電。etc.etc...)を目の当たりにして精神が飛んだ(つまり精神崩壊が起こり狂ってしまった)状態なのです。流石に、それはないだろうと思う皆さん。これ本当にあるみたいなんです。

 これは私の3個上の先輩の話しです。

 彼は自衛隊に入り衛生隊の一員として毎日毎日過酷な訓練に励んでいたそうです。
 最近連絡がなく(彼等の知り合いが家庭とか仕事とかで散り散りでコンタクト取れない)、生きてるかどうか解りませんが、当時、こんな事を話してくれました。
 尚、この内容は夏季限定「恐話百鬼夜行」短編話しにも載せてある話しなので知ってる方いるかも知れませんがお許しを。

 自衛隊として、さらに衛生部隊として、阪神淡路大震災の時は負傷者などの手当ての為、その先輩は現場に行っていました。初めて震災の場所に降り立った時、最初に、口から出た言葉は「これが人間の住む世界か」だったそうです。理由を聞いてみると、高速道路は有り得ないほどにグニャグニャに曲がり、ビルはドミノ倒しの如く重なりながら崩れ、至る所に血だらけの人が這いずり回っていたとの事。如月は正直鳥肌が立ちました。
 しかし先輩は、それでも人命救助や応急処置が大切だと、気をしっかり持ち賢明に仕事を頑張ったそうです。そんなある日、先輩は一人の男性に目が釘付けになったそうです。その男性は目を充血させ、洋服はボロボロ。口からは涎を垂らしながら何かを手に掴んでそれをブン投げていたそうです。良く見ると彼の足元には壊れたトイレがあり人糞や尿が散乱していたそうです。そしてそれを掴んでは投げ、投げては新しい人糞を掴んで、と言う事を繰り返しながら何やら叫びまくっていたそうです。そうです、上記に書いたドラマ内での、叫びながら走り回っていた人と同じで精神が崩壊してしまってたんです。
 人間は確かに地球上で一番賢く、一番反映している生き物です。が、心はもしかしたら、地球上で一番壊れ易い生き物なのかもしれないですね。そしてその先輩は、当時の噂では、PTST(心的外傷後ストレス症候群)になたっとか…。先輩もまた頑張り過ぎて心を崩してしまったみたいです。

 現代は飽食飽物の時代。何だって入手でき、便利と言う名の元で、科学も機械も発展しまくって不自由の無い暮らしが今、ありますよね。しかし今回のような大震災の前では全然、役立ちません。携帯だって直に回線はパンク。ネットだって繋がる場所が壊れりゃぁ終り。公衆電話だって人だかりの山。水道もガスも電気も止まり、なにもかもが鉄屑となります。多分、阪神大震災や新潟大震災を経験している人は重々承知の話しかもしれない。

 しかし我等、関東の人間は対岸の火事とばかりに興味薄。間違いなく被災者も物も家も、上記の二大震災より遥かに上の被害を被ると言うのに。もちろんそれは如月自身にも言える訳で、きっと私の胸の何処かに「絶対生き抜いてやる」なんて甘っちょろい考えがあるはずなんです。だけど、今回のドラマを見て最初から震えっぱなしでしたよ。
 幼い時に、関東大震災が来ると言う思い込んでいた時に感じていた恐怖。それがきっと、昨夜ドラマが始まった直後から体を震わしていた原因なのかもしれない。本当に人間は弱く脆いね。こんなんで本当に、関東大震災が来た時は、我等は最後まで生き残れるだろうか?そんな事をふと考えてしまった夜でした。

 ちなみに電話番号「171」。これ携帯からでも公衆電話からでも、家電からでも使える被災時に一番活用できる番号で、この番号にかけて録音して伝えたい人の番号を押しとくと相手が伝言を入れた人のの番号を入力すれば、その伝言を聞けると言うものらしいです。
 詳しい使い方はリンク貼って置くので良く読んで、家族や恋人、友人などに周知しとけばいざと言う時に絶対なにかしらの心の支えになってくれるかもしれません。例えば大切な人からの「がんばって」と言う伝言だけで生きる希望が持てたり。

 以上、地震に対して、思った事や感じた事や覚えていた事を書いてみました。
 内容は薄いかもですが、何かの役に立てたらば本望です。はい。

◆追伸◆
政府の発表によれば、
『今後50年以内にマグニチュード7.4、震度7クラスの地震が関東に発生率80%』を超えたそうです。そう言えば80年以上、関東は大きな地震に見回れていないそうな。
今からしっかりと防災知識や避難ルート、食糧の確保、そして隣近所との付き合いを密に、して行った方が宜しいかと思います。阪神淡路大震災の時、被災者を多く助けてくれたのはレスキューよりも近所の人達の方が動きが良かったそうです。

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