月の海
砂の空
何処まで飛べば
自分らしく生きると言う名の姿に
出会えるのでしょうか?
微熱のだるさよりも
程遠く 消え去る夢に
手を振る自分に悔しくて
赤月に拳を振り上げた
(虚しさは世界の果てで共鳴し)
青い闇の中で
静寂が説き損ねた物は
きっと 人間らしく生きる為の心得
されど闇は闇
心は狂乱の中で
己の力量を冷静に計測している
(強さを盾に世界を否定できなくて)
鐘が鳴る
自由色のときめきに乗って
または厳粛な自制心に乗って
風よりも軽やかだった青春を蘇らせ
紫の虚空を包み込んだ
更なる己の進化を求めて
(凍える心は独り夕闇に佇み)
月の海
砂の空
何処まで飛べば
自分らしく生きると言う名の姿に
出会えるのでしょうか?
(もはや夢は現実に組み込まれた)