人形の如く 氷柱の如く
沈黙も惰性も夢も世界も愛も
静かに流れれば
浪々と時が流れいずる
魂の国に帰れると
私の中にいる
冷たき霜を宿す剣が言う
嗚呼 又剣が言う
世界が何の為に在るのかと問う
お前が何を夢見て生きるのかと問う
世界が何か求めているのかと問う
(響きと共に剣が笑う)
魂のごとく
魂のごとく
生きたい 涕きたい 笑いたい
(自然的に全てを切れ と
霜まみれの剣が言う)
私は何も出来ずにいた
全てが大きくなり私が小さくなった
その中で見たのは
黒 黒 黒
嗚呼
冷たき霜を宿す剣が言う
小さき事と大きい事と
何が標準なのだと
(私は壊せなかった)
(何を?)
静かな響きをたて 今
私の中の剣が砕ける
(何故?)
解釈の中での模倣と
躓きの中での前進の間で
嗚呼
何を理解したのかと問う声が
私の中で響いていた