◎修羅の君へ

修羅の君と
白酒を酌み交わそうぞ
天女の泪
降る晩に

羽衣の切れ目から
月の光 出るまでは
修羅の君と 笑おうぞ
心行くまで

嗚呼 今一度
君と会えるを許されるなら
夢を見ようぞ 黄金の
静かなる明日と共に
海や山や時や空と
至極 自然に

修羅の君の
背姿 憂う悲しみをや
打つ術知らず我独り
泪 流す事 忘れ
今 君と語るを欲す

星なりゆく
修羅の君へ

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