女が涕いた その時 天使は微笑まなかったし 虹は架かってはいなかった ただ世界が微妙に 廻っていた 女は綺麗だった いとしめやかに 頬を濡らし 空間は哀を灯して そこには楽が見つからない でも確かに その女に 天使は微笑まなかったし 虹は架からなかった
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