◎生の詠

生まれ来る文字に
我が魂の息吹を与え
我が人生の儚き事を詠い
尋常に感情は螺旋を彷徨い
哀れかな 泪は何時も
空回り

惰性な神経はもう
虚空を泳ぐばかり
そらぞらしく笑うばかり
悲しいかな 我が人生の咲く華は
嘘や裏切りに濡れて
妖しげな香りを放つ

言葉はどこにも行けず
迷子さながらの怯えぶり
嗚呼 我が心 静かな変音と
不協和音を奏でるばかり
嬉しいかな それでも精神は明瞭で
快活の極みを走り
しかし発狂の秒読みを心無しか
憂いながら数えてる

嗚呼 我が人生の旅路は
波乱万丈の夢物語
面白いかな ただただ
笑っているばかり
悔んでいるばかり
迷っているばかり
死に急ぎながら生を貪っているばかり
嗚呼 美しきかな
我が 黒に咲き誇る人生は

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