◎天使の躯を噛み砕いた時

天使と言う名の快楽
快楽と言う名の誘惑
誘惑と言う名の堕落

堕落して黒に染まる折れた羽を抱きしめている天使が死んだ

堕落と言う名の絶望
絶望と言う名の麻薬

噛み砕いた 天使の真髄
何もかもが真似だったり何もかもが嘘だったり
今日も延々と天使と泪を噛み締めていた

麻薬と言う名の人間
人間と言う名の陰陽
陰陽と言う名の天使

投げ出しながら優しく崩れていく愛情の中で
天使は私が食べていた 食べていた
間違いなく 真髄の中に狡猾な背骨と肋骨が軋んでいて
確かに私の胃袋は爆発している

天使と言う名の死骸
死骸と言う名の冷めてしまった破の夢跡
気付かないのは 嘘が気持ちいいから

確実に時効を迎えて
今日から天使の躯が私の活発的超劇薬となった

天使の躯を噛み砕きながら
私の中で 呻る猛獣を 今 解き放つ

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