あいつが
綺麗な流星に生まれ変わった日
私は 唯 悔しかった
あいつの背中しか見れなかった
弱き自分
いつかあいつの横顔が
見える位置までと
走り続けた
四年間
とうとう
あいつに追い付くことはなく
そんな遅い俺を
優しい笑顔で
導いてくれいた
あいつはさらに加速して
天空に昇った
時間は光よりも加速し
私もそれなりに年を重ねてきたが
(無駄に重ねて来たのかもしれないが…)
あいつの隣まで行けたなどと
今だに冗談でも言えず
あいつが残していった
途方もない宿題は
相変わらず終わりが見えず
透明なあいつを
追いながら
私は私が昇華する術を見つけるため
今でも 我武者羅に走っている
唯 胸の内に秘めたる希望が
今すぐに叶うのなら
あの日に時間を戻して
私は私の肉体を捨てて
あいつの心臓になってやりたい
あいつが
綺麗な流星に生まれ変わった日
私は 唯 悔しかった
悔しかった