ゆらゆらと揺らめく陽炎
朝日の昇るその場所は
静かに傾斜を付けながら
眠る魂を優しく起こし
朝露に消える夢を詠い
朧気な雌鳥の響く声 高く
田畑に息吹く芽を愛で
うららかな うららかな
知り合う足跡
響く高鳴り
人の夢は激しく火花を
嗚呼 上げる時
確実なる 目覚め
世界が何かを確立する その前に
愛や哀や 陰と陽が
素晴らしく 曖昧になり
大地から顔を出す蛙の
僅かに呼吸が乱れ
夢が燃え 魂が燃え
度重なる世界観の崩壊と共に
ただの季節が激しく
再生の息吹を呼び込む
人はそれを
魂はそれを
確実に待っている
さあ 燃えよ
その季節の 強さと共に 今