気違い染みた明日にさよなら
夢が壊れた昨日にさよなら
さよならと振った手が凍る今日に
力強く さよなら
心には言葉を詰めた匂い袋を
見違えるほど立派な弱音に
答えなど求めながら
ゆっくりと 引き摺る 蜘蛛の糸
私が私を抱擁するのに飽き始めたのは
暗闇の中で産声を上げ始めた
身勝手な羞恥心
わかるかい
人間の心なんて 炎の揺らぎが産んだ
何かの副産物だと言う事を
言葉が溢れかえる 今が 私を彩る素敵な沈黙
気違い染みた自分にさよなら
夢が壊れた自分にさよなら
さよならと振った手が凍る自分に
力強く さよなら