◎嘆き

ゆっくりと歩き出した既成概念
私が彩る私と言う名の壊れた商品
さあ 値踏みをして値引きして
未来の幻想を買い取ろう

突き抜ける大器晩成
思ってもみない時に開花する発狂権化
君が為と謳っては
何も手に入れられない朝日の隙間

凍え死んだ誇大妄想(裏を返せば力尽きた夢の残骸)
迷う中での快楽解脱(表を破れば怠けた社会適応能力)
推し量る他人の笑顔の裏の裏の裏
私はそうして独りになる

穿たれた心の穴に罵詈雑言
きっちり見つけた夕食の香り
人の中での包まれる安堵感
そうやって何もかも手に入れようと
何もかも失う 今が情けない

全てが金鎚で叩き壊したいだらけの冷めた世界
冷めたと言っても冷めているのは私
商品にすらなれないで不良品のくせに
誰か私の存在を何かで代用してみせてと
笑う顔は心なしか鉄でできた人形の顔

拘り続ける言論の羽ばたき
私は誰か 君は誰か お前は誰か
繰り返して貪ろうとする人の繋がりやまたは絆を
寄せ付けない様に道化師を演じては
最終的には欲してしまう

白い砂場の真ん中で

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