変わり行く世界
揺れ動く風情
そこから動かない 私
風が激しく責め立てたのは
女の美しい背中の曲線に
酔いしれた時
軽々しく愛情を
うねるトキメキに重ねる頃
白髪の獅子にまたがり
疾駆する 疾駆する
闇を抜けて心を星の光で洗えば
騒々しいくらいの孤独と
堕ちていく未来の賛歌
私は一体何の為に生きているんだろう と
自問自答しては
ぬるい感情だと責める
狂った道化師の声がする
涙を流すのが
愛を語らうのが
夢を描くのが
無償の優しさが間違いなのなら
奮え猛る別次元で踊る魂と人間と言う名の皮でできた仮初めの私を
融合する時間に私は大切な何かを削ぎ落とされるどうしようもない感覚に
怯え ただ怯え
砂を噛みながら
今を生きる