◎苦悩

詩を扱うとしても
あまりにも未熟なこの命
何時までも何時までも
空からそそぐ感覚に身を任せ過ぎて
昨日からずっと何も生み出せずにいる
(嗚呼 遊びの次元で何時までも
    踊っているからだ と
    五月蝿い世界の声が響く)

筆が停まると言うよりも
心が石ころのように 形を変えないから
何時までも何時までも
焦りばかりが生まれ
役立たずの手を じっと見ている
(嗚呼 他力本願もいい所
    精進を忘れ何もしないからだ と
    細々と囁く詩人の声が響く)

何もかもが煩わしくて
心の対話すら煩わしくて
世界中に満ちる雨音や歓喜の声が煩わしくて
白紙の剣山に頬を寄せる
どうしたのだ 小生の心は
どうしたのだ 小生の心は

空しくまどろむ孤独の匂いに今日も酔わされて
じっと鏡に映る小生を睨み付ける
(嗚呼 何時まで経っても
    何も出来ない哀れな魂よ
    今一度 今一度 その身を切れと
    低い声の小生の叱責が
    部屋中に木霊する)

今日も無限の暗闇に精神を飛ばしながら

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