◎幼少傍観

輝き宿る青い月
それを写す白い海
両手で掬っては
零れ落ちる儚さよ

澄み渡る闇の風
悲しいと涕く星の瞬き
両手で包んでは
掴めない切なさよ

幼き頃に覚えた悪戯
純白に笑えた日々をただ
永遠であれと願った

夢は幻
思いは泡沫
戻れない
輝く幼い日々達

今日も苦い酒を流し込みつつ
憂う宵の晩 ただ無償に
笑っている
笑っている

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