◎鬼畜王

夜な夜な食らう
悪夢の先に
菩薩の顔なんて見えやしない

独り孤独に荒ぶれば
破壊と怨念の寝床が生まれ
我はそこでまた
新たな産声を上げる

生まれた瞬間の記憶は
とうに忘れ
いつまで生き悶えるのかなんて
茶番劇の終幕に似て
愚か

それを押さえつけ善人の仮面で
体裁を整えようとする
主よ
お前の理性なんて儚くて
なんて滑稽なものか

我にその面を
(目を背けるな お前の新事実)
さあ 見せてみろ

お前の本心は未だ
荒れる大海の如くに
醜いはず

我の名を呼べ
(全てを壊し気が楽になりたいのなら)
我の名を呼べ
(お前の嘘は三文役者だ)

我は紛う事無きお前の分身
我の名は鬼畜王

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