私の抱える
弱々しい言葉達に
今こそ息吹を
私の汚れた思考の墓地から
生まれた哀れな弱々しい言葉達に
今こそ光を
光に向かう幸せよ
高みへと昇る至福の瞬間よ
ただひたすらに言葉を弄り
そう黙々と言葉を繋げ
気が付けば 少しは人の世に
生まれる事が許されそうな
造形を留めてはいるが
哀れかな 何処も彼処も綻びだらけ
そうして一つの限界を感じ
腐り始めた言葉を抱えながら
生み出す時間の網目を潜り抜け
暫くの間 冷たく暗い岩窟へ
独り
物言わぬ化石の様に
激しく極める炎の様に
静かに修練
を
生き続ける限り
言葉の魔力と魅力と剛力を
身に纏いながら
ただ言葉を生み出すならば
何とも情けなき所業
私は私が求めている心より生み出される言葉の高みを
求め求め求めるために新たな一歩を踏み出しながら
喜怒哀楽を経文の様に唱える哀れな詩人にはなりたくなくて
足掻きながら苦しみながら狂いながら
揺れ動く言葉の核を磨きたい
(これが嘘だとしたら私の全てが嘘でしょう)
だからこそ
私の抱える
弱々しい言葉達に
今こそ息吹を
私の汚れた思考の墓地から
生まれた哀れな弱々しい言葉達に
今こそ光を
光に向かう幸せと
高みへと昇る至福の瞬間を
味わう為に
今 岩窟の中で咆哮す