崩れ始めた砂上の楼閣
平静を装うお前の鉄仮面
自我の欲求と共に割れ始め
冷や汗や脂汗の行進
お前が捨て去った
ほのかに空想の匂いを付けた
浅黒い肌の少年なお前が
今 お前の中で反旗を翻す
平成と言う駅から
現代と言う超特急無定着電車に乗り
常識と言う線路の歪みの振動に身を任せ
固定観念の奈落に飛び込む
溶け込む
歩き始めたお前にはまだ引き返す
余裕がある
固まるな
固まるな
固まるな
お前が歩むはずの未来は
今お前の手の中で
輝いている