知られざる世界の夕日を見に行こう
僕等はよく 不思議な事も
不思議と 思わなくなり
ただ人から手渡される
時間を 流れ作業のように消費し
今 だけを愛撫している
それはそれでとても合理的で
素晴らしい文明の香りがするけれど
どこかやるせない
何気ない事で感動を味わおう
きっとどこかで僕等を待っている
魅惑で素敵な感動を
幼い頃は何にでも興味を持ち
雲の流れすら気になっていたはずなのに
今じゃ 鉄屑でできた金貨と
桃色子猫との時間ばかりが気になって
(悲しいかな それが かなり仕事になって)
偽本能に苛まされる
僕等の時代はとてもとても万能で
喜怒哀楽すら売り物になって
どこで泪を流せばよいのか
迷ってしまう
そんな世界を少し蹴って
知られざる世界の夕日を見に行こう
何気ない事で感動を味わおう
僕等はいろいろな波や風に
簡単に身を取られてしまうから
最初は まごつくだろうけど
それはそれでご愛嬌
誰もが簡単に
自然と同化できるほど
純白では ないのだから