文字の泥沼に心を取られ
詩力の減速に
元気いっぱい抗えず
迫り来る冬に精神を同化させ
覚束ない思考に問う
心とは何か
感情とは何か
人とは何か
己とは…
疑問だらけの三次元
噛み締める煙草の煙に
今日も心の揺らぎを確かめようとして
気違い金貨を握り締め
並ぶ屋台の行列に
雪よりも冷たい他人の肌の質感を感じ
あまりにも憂鬱なので
泪の落下速度なんかを計測する
言葉は水の様に流れては
(空気の様に拡散し)
時に炎の様に熱く
(山の様に強く)
有機体の様でいて
(無機質に姿を変えて)
いく世代も詩人を産みだしては
迷いの森へと誘う
詩力が低下しても 尚
我を悩ませる