石油に取り付かれた怨霊王国
快楽に囚われた売春凡夫
黒い金貨に涎を垂らす木こり商人
答えの見えない暗い毎日
歩き出した足に刺さる理性の硝子片
世紀末は過去と大袈裟に謳っても
昔と変わらない世紀末的新世紀
冷たい世間と嘆いては
弱者に冷たい視線を投げる悲劇役の金持ち婆
世界を変えなければと大口叩く大根役者の
重たい尻が椅子から離れない政府官僚
大通りを挟んで右向けば太陽で暖かく
左向けば大雪で絶対零度
嘆く地球の調べを聞け
悲しい末路に向かって行進する動植物や
死ぬことでしか解決できない農民の
怒りの咆哮を聞け
狂い始めたのは世界じゃない
巨大な世界を構成する小さな我らだ
夢を捨てた少年の声に耳を傾け
抵抗できない動植物を保護し
命の揺り籠の地球を守れ
しかしまずは
自分を愛してくれる者に
笑顔を見せてやれ
そこからはじめよう