◎孤独学

今 必要なのは
明日を踏みしめる足であり
今 不足しているのは
過去と踊り明かす体力であり
今 削除すべきは
陰鬱な憂い

汗すら唯の嘆きの道具となり
笑顔は専ら 道化に勤める
淡い夜 汗臭い夜

一人称が震えながら
単数系に没頭する流れを感じ
虚無に染まる三次元箱に
一喜一憂する あまりにも惰性な性に
手を振りながら
生まれる言葉は ただ一つ

時間を無駄に食らう流動魂

擦れる声は光に変わる事もなく
落ちる塩っぱい螺旋細胞の水は
行動の源になる事もなく
身動き一つが世界に影響する事も無い

孤独 (静かなり)
未来 (不確定要素を枕に楽しむ当ての無い遊戯)

我思う故に我ありの 前の我は
今 何処に

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