静寂を身に纏い 凍る路面に足をつけ 電気の消えた 住宅街を抜けて 遠くで車の吐息がかすかに響き 屋台の引きずる音がする 生き死になんて 如何でも良くなるほど寒い風が 凛と輝く星と絡み合いながら 秘密なお遊戯 星一面の空 空一面の星 この瞬間だけ 大地は私のもの (夜の色 夜の謳) (秋虫はすでに) (静かなり) 泪が零れる深夜二時 そこには孤独に震える魂が確かにいた
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