◎赤い泪が今日も零れる

赤い泪
赤い泪

誰のせいでもない
ただ少し 心がひび割れているだけ

暖かな
春の日差しに 何も
感じなくなっている
きっと火口から 苺の飴が
溢れかえっても
何も感じはしない

平穏とは違う
冷静とは また違う
非常に激しく
揺れ動く 山のよう

蛍光灯から光の刃が胸を刺す
深夜 満月が止めど無く話し掛ける
耳の奥に潜む小人の足音
そう 狂気
そう これは狂気

赤い泪(または現実を拒否する哀れな魂の叫び)
赤い泪(或いは綺麗な花畑で踊り狂う魂の歌声)
今日も流して

私が私の中に明け方頃戻る時
発狂的詩作に
とりかかる

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