◎死体遺棄

きりきり 刻んだ
魂の破片を集めて
ばらばら 崩れた
泪の絵画を描いて
ごろごろ 転がる
愛情の宝石粉砕し
がたがた 欠ける
夢の写経を燃やし
はらはら 落ちる
落葉樹の葉に命の尊さと脆さを重ね合わした

そこには見えるはずも無い
私の死体が俄かに揺れて
美しい迄の死を彩り

季節は秋
傍らで燃える落ち葉の焚き火
今年も何時の間にか
今年も知らない内に
年齢と嘘と愛欲ばかりが
嵩張って

年齢に比例す感情の硬化に
がらがら 追い込まれ
ただのこの死体は
何時までも何時までも吠え続けていた

何かを掴んで
叫びたいと

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