我が汚い感情
我が汚い人生
我が汚い夢想
ゆっくりとゆっくりと
意識下に埋没させて今宵も月が笑いながら
我が狭い背中を小突いてくる
ふらふらと歩く姿は
千鳥など到底見えぬ
糸の切れた操り人形
薄汚れた街路樹に
言い掛かりを付けては笑う
乾いた感情と共に笑う
仕方がないと筋違いに笑う
泥酔者の気障な台詞など
ただの三文台詞
解っているが止まらない
そんな我が惰性に
今日も悔恨街道驀進中
嗚呼 濁酒よ 濁酒
我が血を濁らせ
我が思考を腐らせ
今日は簡易な極楽浄土を
どれくらい見せてくれるのか?
酔いどれ手痛い拙い思考に
今日も問い掛ける
白々と燃える月の光に
中指を立てながら