◎珈琲

黒い欲望を
脳内に溜めながら
目が瞬く戯れ

生きているかと問われれば
薫るしかできない
哀れな体たらく

苦みだった
苦みだった
感じられるものは
ただの
苦みだった

そこに甘きは似合わない
そこに白きは似合わない

ただ黒で
生きていたい欲望が
はらはらと
我を苛む

苦みだった
苦みだった
信じられるものは
ただの
苦みだった

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